
パリで活躍する日本人フラワーデザイナーによるフラワーレッスン #1
みなさまは、パリで活躍する日本人フラワーデザイナーをご存知ですか?
私が花留学を決意するきっかけとなったのがまさに、パリ在住のフラワーデザイナー/フォトエッセイストの斎藤由美さんとの出会いだったんです。
今回は斎藤由美さんによる花留学にまつわるお話と実際に受けたフラワーレッスンについてお話したいと思います。
斎藤由美さんとの出会い
一番最初の出会いはブログを拝見したことからでした。
当時、フリーランスになって自分らしいスタイルを模索していた頃、フラワーデザインの世界で「フレンチスタイル」や「パリスタイル」というワードが世間で耳にするようになり、とても気になっていろいろ調べていました。
一度興味を持つと、とことん探求したくなる性分で
「一体誰が始まりなんだろう?」
「パリスタイルって何なの?」
と答えを探していたら、斉藤由美さんのブログに辿り着いたのです。
そのブログには日々の活動のことやパリで撮られた写真、フラワーレッスンや花留学に関することなどがたくさん綴られていたのですが、その独自性のある美しいライフスタイルにすっかり魅了され見入ってしまいました。
花留学を決意
それが2012年くらいの話なのですが、それからすぐパリに行く機会を作って2013年に実際に初めてお会いすることができました。
エレガントなオーラを纏いながらも話すととても気さくな方で、芯のあるかっこいい女性だなとすぐに大好きになりました。
ブログもずっと読んでいたので、たくさんの努力をしてこられたことも知っているし、憧れと尊敬の眼差しで今も理想のお方です。
その後、いろんな経験を経て壁にぶち当たり行き詰まりを感じていた頃に(しょっちゅう壁にぶつかっています笑)、問題を解決するために行動してみよう!と思って花留学を決意するのでした。
花留学の目的
私の場合は、「フラワーデザインを学び直したいな」と思ったことと、「パリで暮らす人々の生き方に触れたい」というのが目的にありました。
手先のスキルどうこうというよりどちらかといえば「心の在り方」や「思考をリセットする、整える」ことが重要だったんです。
とにかく探究心旺盛で、本質を追求することにとことん取り組む性格なので、一旦全部削ぎ落として根本から改善したいという思いがありました。
当時は探求するあまり、自分の思考にがんじがらめになっていて、だいぶ精神を拗らせていました。今思えばそんなこともあったなあと懐かしく感じています(笑)
由美さんに連絡をとってみた
まずは由美さんにメールで問い合わせをしてみました。
花留学へのいろんな思いも素直に伝えながら、1ヶ月の短期留学を考えていますと。
由美さんのブログには、花留学コースの案内が記載しているのでまずはメールで問い合わせするのが良いと思います。
私の場合は、検討している滞在時期と1ヶ月の期間でどれくらいレッスンを受けたいと思っているのかや、ヴィジットにも参加したい旨をお伝えしました。
それから何度かやりとりをさせてもらい、具体的なスケジュールをプランニングしていただいた流れとなっています。
そして初めてのレッスンへ
由美さんのレッスンは、ローズバットの地下の作業場で受けさせてもらっていました。
初めてのレッスン、憧れの方なのでそりゃ緊張しますよね。
それはもうドキドキでした(笑)
タイミングにもよるのですが、他の方とご一緒する時もあれば一人の時もあって、基本的にはマンツーマンで教えていただけます。
この時はもう一人参加してた方がおられたので、私のカメラでレッスン風景をたくさん撮ってくださってました。


緊張しすぎて、あまり記憶がないのですが(笑)
草花のみを組み合わせてブーケを作るコツやテクニックを手取り足取り教えてもらい、目から鱗が落ちる感覚でした。
花合せも素敵。

翌日

初めてのレッスンは終わった時間が日も暮れ始めていた時だったので、撮影は明日にしようということになり、ローズバットで預かっていただき翌日お店の前で改めて撮影させていただきました。
フラワーベースが変わると印象も変わりますね。
先日ご紹介したGUAXSのフラワーベースなのですが、洗練された印象に。

レッスンまで時間があったので、ローズバッドの周辺をひとりでウロウロ、ブーケとカメラを持ってかなり怪しげですが、撮影を楽しみました。
投げ入れにもチャレンジ

初めてレッスンで束ねたブーケを使って、今度は投げ入れレッスンにもチャレンジしました。
投げ入れって考えれば考えるほど難しくなるんですよね。
テクニックはあるんだろうけど、自由にのびのびと表現することが何よりも大切だと感じました。
かなり精神を拗らせていた私にとってはとても難しいことで、まさに学びでしかありませんでした(笑)
今思うのはやっぱり、何が正解であるか?世の中で良しとされていることを倣おうとしている自分にまず気づくことが大切で、外側にばかり答えを探していたら、自分の考えより誰かの意見を優先している、つまり自分を信頼していないことになるんです。
精神論のようになっちゃいましたが、フラワーデザインにおける投げ入れは結局そこに本質があるような気がして、私にとってはまず「自分を信頼すること」が大切だったんだなと学びました。
由美さんは、そんな私の内面的な部分にも優しく寄り添ってくれました。
まだまだレッスンは続くので回を追ってまたお話していきたいなと思います。


アパルトマンにて

持って帰ってきたお花は、パリに来てから購入したGUAXSに活け直して部屋に飾りました。
花のある暮らしの始まりです。
1ヶ月の間、おかげさまでお花を切らしたことがありませんでした。
幸せだったなー。
黒猫がやってきた

どこかの部屋で飼われているのか、ある日黒猫を見かけました。
こちらに近寄ってくることはありませんでしたが、たまに窓の外から鳴き声がするので覗いてみたら遊んでいるところをちょくちょく見かけるようになりました。
めちゃくちゃこっちを見てる写真を見つけた。
可愛い。
おわりに
由美さんのレッスンを受けて学んだことがたくさんありました。
テクニックにおいてはやはり実際に対面でレッスンを受けることをおすすめしますが、私が由美さんのレッスンを通してどんな気づきや心の変化があったのか、メンタル的なお話などを今後また綴っていきたいと思います。
では、今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
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