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あなたの思考を柔らかくする魔法のスープ ~アイデア創造を添えて~
あなたの思考を柔らかくする魔法のスープ
「ウミガメのスープ」というクイズをご存じですか?
ウミガメのスープとは、不可解な問題文の謎を「はい」と「いいえ」で答えられる質問だけで解き明かすというゲームです。
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文した。
スープを一口飲んだ男は、それが本物の「ウミガメのスープ」であることを確認し、勘定を済ませて帰宅した後、自殺した。一体、なぜ?
これが原案です。
一般的なクイズと比べるとなんのこっちゃ?となりますよね。
これに対して回答者は出題者が「はい」か「いいえ」で答えれる質問をしていきます。
「男はスープの味が気に食わなかった?」→「いいえ」
「男は本物のウミガメのスープを飲んだことがある?」→「いいえ」
「男は以前、偽のウミガメのスープを飲んだことがある?」→「はい」
「男は何かに気づいて自殺した?」→「はい」
……
そして答えはこうです。
男はかつて数人の仲間と海で遭難し、とある島に漂着した。
食料はなく、仲間たちは生き延びるために力尽きて死んだ者の肉を食べ始めたが、男はかたくなに拒否していた。見かねた仲間の一人が、「これはウミガメのスープだから」と嘘をつき、男に人肉のスープを飲ませ、救助が来るまで生き延びさせた。
男はレストランで飲んだ「本物のウミガメのスープ」とかつて自分が飲んだスープの味が違うことから真相を悟り、絶望のあまり自ら命を絶った。
滅茶苦茶難しいですね。
しかし、質問を繰り返していくと徐々に真相に近づいていきいずれ答えにたどりつきます。
このクイズは「水平思考クイズ」とも言われており、水平思考=ラテラルシンキングを鍛えるクイズとされています。
ラテラルシンキングとは、1967年にイギリス人創造的思考に関する世界的権威エドワード・デ・ボノ博士が発案しました。どんな前提条件にも支配されずに発想の枠を広げる思考法です。「ラテラル」には「水平」という意味があり、解決策までの過程や順番は問題ではなく、水平方向に視点を広げて可能性を探ることから「水平思考」とも呼ばれます。
ウミガメのスープを実際にやってみるとわかると思いますが、自分の中の常識にとらわれるとなかなか真相にたどり着けません。
大事なのは自由な発想と質問力です。
問題から真相へのヒントは基本的に少なく、問題の言葉がストレートな意味ではないことが多々あります。
私はこのクイズがかなり好きです。
好きな仲間集めてお酒でもあれば延々とできます。
私がよく視聴するこちらのハック大学でも紹介されていますが、仕事にも役に立つ重要なスキルです。
(こちらのチャンネルは様々な文字通りハックや仕事に関する考え方をわかりやすく紹介しておりおすすめです。)
クイズは誰かに出題してもらい「はい」か「いいえ」の判断をしてもらえばいいので簡単にできます。
頭の体操にほんとに良く、思考が柔らかくなります。
こちらのチャンネルはクイズ作家の方が作っているyoutubeチャンネルで、「クイズ作家ならウミガメのスープ瞬殺できるのか?」という企画が人気になっています。
とんでもないスピードで正解に辿り着きます。
クイズ作る側の方の思考と知識がいかに柔らかく広いのかが分かります。
ネット検索すれば問題もたくさん出ていますので「頭が固いんだよな」「アイディアがなかなか浮かばない」と思う方は簡単ですぐできるので是非やってみてください!
私が作った問題も載せてみます。
男は無断で使われていた自分の写った写真を見つけたが、怒ることもなく逆に気分良くなった。なぜだろうか?
答えは↓で。
答え:男は近くの商店街を散歩中に写真屋の店頭に新婚の頃に撮った妻との記念写真を見つけた。無断で飾られていた写真だったが、綺麗に取れていて新婚を思い出し幸せな気持ちで家に帰った。
でした。
ちなみに私の父の実話です(笑)
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