詩は「神仏(非二元世界)からの呼び声」
みなさん、ごきげんよう。
先日のTANDENラボのプログラム「小出遥子のおしゃべり部屋」には、フォトポエムブック『あうむ』(遥子さんと共著)の著者である、日蓮宗僧侶の草野妙敬さんにお越しいただき、本の魅力について語っていただきました。
妙敬さんの呼びかけで制作が決まった『あうむ』。
掲載されている詩・写真の紹介を中心に、遥子さんと妙敬さんによる実に興味深いトークが展開されました。
その中から、ぼくの印象に残っているものをいくつか記していきます。
「あ」は宇宙の始まり。「む」は宇宙の終わり。音がつながって「あうむ」。「あうむ」は宇宙全体を表す。
このフォトポエムブックで、始まりも終わりもないことを表現したかった。詩は、神様仏様が人間に呼びかける言葉としてやってきている。
『あうむ』に載っている詩には、それがわかりやすく出ている。『あうむ』は、人を甘えさせない世界観。だからこそ、やさしい。
悲しみ自体は悲しくない。悲しみ自体を悲しまない。悲しみという存在があるだけ。
「私」と「わたし」は離れていない。
排除するべきものがない=無敵 「ただ、あるね〜」以上に愛の言葉はない。
苦しいのは、「苦も楽もない」ということを知らない時。
苦がダメだという気持ちも苦しみのもと。嫌な相手も、嫌だと思う気持ちも、排除するものがないことを知る。
以前のぼくだったら、「悲しみ自体は悲しくない。悲しみという存在があるだけ」の意味がわからなかったと思います。
もちろん、悲しいのは悲しいので「悲しんじゃいけない」という話ではないです。
過剰に悲しみにハマり込む時って、悲しみの存在自体を悲しんでいる時。
「私」には「わたし」がいる、という感覚があると、ハマり込むことがなくなるし、なにか起きた時にも、ただ「あるね〜」で済みます。
あとは起きたことを引き受けて行動していくだけ。シンプル。
以前、臨床心理士の方のカウンセリングを受けたことがあるのですが、そのとき事前に心理傾向を数値化するテストを行いました。
そのテストで突出した数値を出した項目が、「回復力」でした。
その数値の高さは、臨床心理士さんも「この数値は見たことがない」と驚くほど。
これは、ぼくがTANDEN瞑想を続けてきた成果だと思います。
なにか起きた時に、感情はもちろんわきますが、「お、あるね〜。では、どうしよっかな♬」とすぐに引き受け態勢に切り替わります。回復力(笑)
話がズレましたが、『あうむ』は、言葉で表現することが難しい世界を、ぎりぎりのところで詩という「存在」で表現しているフォトポエムブックだと思います。
トップ画像は、『あうむ』の表紙です。
表紙から素敵です。中身も素敵です。
少しでも気になった方は、
・『あうむ』の販売サイト
『あうむ』についてもっと詳しく知りたい方は、
・『あうむ』のFacebookグループ
をぜひご覧ください◎