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40代になった私に贈る言葉 16 ダイエット

食生活を見直したら痩せた。そしたら、「大丈夫?なんか体調崩した?」と心配された。この歳でやせると、何か病気かストレスかと思われがち。だけど、体の動きはだいぶ良くなった。

幾度となくスポーツジムの入退会を繰り返し、youtubeでダイエット動画をさまよってきたにもかかわらず、一向にやせなかった。それが食生活を見直したら、少しずつ効果が出てきた。あすけんというアプリで毎日食べたものをレコードするだけ。

今までは運動したら、今日は運動したし♪と食べていた。炭水化物だけの食事はあっても、摂るべきタンパク質を考えながらの食事は少なかった。

食事の量と中身を見直した。おそらくどっちかだけではだめなんだと思う。

運動することはすばらしいことだけど、正直億劫なのだ。疲れて帰ってきた後、よしやるぞ!と奮い立たせられるのは、せいぜい最初のひと月ぐらいで、運動の後の爽快感も消費したカロリーを計算する喜びも知っちゃいるが、とにかく続けられない。

スポーツジムは運動効率は良いけれど、マシーンで休んでる時間の方が長い人が苦手。毎日のように来ておしゃべりが目的になってきているマダムが苦手。ベテラン会員からの何か刺さるような敵対心とぼっちでプログラムを待つ孤独が苦手。根拠のない被害妄想を吹き飛ばす若さもなけりゃ、仲間を作る余裕もない。そんなパワー少しでも残ってるなら、あと5分でも走りたい。

たるみきった生活に運動習慣なる優等生を組み込むのはとても大変、それに人間関係やステキなヨガウェアなど若干煩わしい。その点、食事はすでに生活に組み込まれているので、そこで何をどのくらい食べるか注意すればいいだけ。とりあえずコンビニでサラダチキン10個買ってくればいい。

今まで運動することでやせようとした。その方程式がそもそも間違っていた。

気づくまで長かった。

誰も私が痩せようが痩せまいが興味はない。だから勝手に宣言する。マッサージのお店の人、美容師さん、親兄弟。今日やって明日結果が出るようなものではないから、月1ぐらい会う人がちょうどいい。

誰からも応援してもらわなくてもいい。食べ過ぎるとアプリがひどい点数を出してダメ出ししてくれる。

誰かに頻繁に会うわけでもなく、飲み会もなく、実家のように予期せぬ唐揚げが出てくることもない。

誰にもペースを乱されることもなく、携帯で暇を持て余す時間と食事への飽くなき渇望があれば続けられる。

今だからできるダイエットなのかもしれない。



峠は越えたって終わらない 道は死ぬまで続くよ





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