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【LINEコラム】身体の要は『股関節』!股関節の機能を高めて健康長寿になる方法《前編》(2022.3.17配信)

こんにちは!
多角的な視点と根本から治す健康づくりで充実した人生を目指すライフデザイントレーナーの丹後友里です(@tanchan0630)。

昨晩夜中に大きな地震がありましたね……。
震源地は東北宮城県・福島県。つい先日3.11の追悼祈念があったばかりの昨今で、この地震。しかも今回は真夜中。いろんな恐怖があったと思います。

私の地元札幌も揺れたらしいのですがちょうどその頃私は……

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ノンレム睡眠中でした。
何はともあれ、今回は津波がなかったのはまだ不幸中の幸いですが、まだまだ予断は許さない状況だと思いますので、宮城県・福島県にお住いの皆さんは本当にご注意ください。

さて、今週のコラムについてですが、今回から新たな形でテーマを募ってみたものの、結果の反映が上手くいかなかったので今回も独断と偏見で選んできました。ご回答にご協力いただいた皆さん、本当に申し訳ございませんでした。


さて、そんな感じで今週のコラムについてですが、今回は『股関節を鍛えて健康長寿な身体をつくる』方法についてお届けしていこうと思います。

人間の身体。
『上半身』『下半身』という言い方をしたりしますが、要となる部分って、皆さんはどこをイメージされますか?
身体のちょうど真ん中だから……お腹や腰辺りとか?
漢字から考えてみても『身体(:にくづき)の要』と想像される方は多いのではないでしょうか。

そんな中で個人的に面白いなと思った着眼点が『股関節』です。

私個人はこれまで『骨盤』が結構大事かなと考えていたんですが、よくよく考えてみると、そもそも骨盤の動き方に関して股関節との連動は切っても切れない関係性です。それを無視して考えるのはちょっとよろしくないなと思い、改めて考えてみることにしました。

そんな骨盤と股関節ですが、まずは構造から見てみましょう。

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股関節は、骨盤の『寛骨臼』という受け皿に『大腿骨頭(太ももの骨の先っぽ)』がはまり込んでいる構造になります。この形は『球(臼)関節』といい、関節の動きが最も自由で多軸性に富むのが特徴です。

同じ球関節に肩関節がありますが、股関節と決定的に違うのは『はまり込んでいる場所の大きさと深さ』です。

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股関節と比較してもらうとわかりますが、肩関節の受け皿となる関節窩はだいぶ小さいですし、平らに近いですよね。球関節が多動性に飛んでるとはいえ、肩ほどの動き方が股関節にできないのには理由があります。

それが、骨盤(上半身)を支えるという役割があるからです。

上半身にある関節と下半身の関節の決定的な違いはこれです。
単純に関節としてだけの機能を求めるだけでなく、下半身の荷重関節は『常に身体を支え続けている』という点を忘れてはいけません。

そして、普段皆さん何気なく口にしている『骨盤』。これは1つの骨でできているのではなく、

・寛骨(=腸骨+恥骨+坐骨)
・仙骨
・尾骨

という計5つの骨から構成されているものです。

以前Twitterで『骨盤と椅子のキャスターは連動している』という発言をされていた一般の方がいましたが、これを見ればそんなことがあるわけがないことがわかるかと思います。(「何の理論をもってして関連がないなんて言うんだ!」と責められましたが私の方こそどういう原理原則でそんな機能があると思ったのか知りたいくらいです)

そんな骨盤(寛骨臼)と大腿骨頭からなる股関節の役割は

・上半身を支える
・下半身の動きの起点になる
    ⇓
  『荷重関節』

こういったものになります。
そしてここで注意したいのが、『身体の使い方』と『関節の動き方』は若干異なっていて、関節の動き方そのものが身体の使い方になるとは限らないということです。

それはなぜか。
関節の動きは『筋肉や靭帯』が担うからです。

筋肉は基本的に関節をまたぐようにしてついているものです。1つの骨に1つの筋肉だけがついているのではなく、1つの骨にはあらゆる角度・場所にいろんな方向性から筋肉がついています。

その1つ1つの筋肉がそれぞれの役割や担当範囲で仕事をしている(関節を動かしている=姿勢をつくっている)んです。

ですので『身体の使い方』を考える時は『関節の動き方』と『筋肉の柔軟性』を同時に考えなければいけません。
それが股関節のような荷重関節となれば、見方は単純明快にはならず、日常生活での姿勢・仕事のスタイル(在宅か通勤か)でも大きく変わってきます。

筋肉を鍛えるのが大事というのは誰もがわかっていることではありますが、『筋力が落ちると足腰が立たなくなる』というのはこれでよくわかったのではないかと思います。


では、そんな股関節・骨盤を支える筋肉の皆さんをご紹介します。

【 前側 】    【 後側 】
 ・腸腰筋     ・大腿二頭筋
 ・大腿四頭筋   ・半腱半膜様筋
 ・内転筋群    ・殿筋(大、中、小)
 ・縫工筋     ・外旋六筋

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思ったより、数ありませんか?

よく『ももの筋肉が』『お尻の筋肉が』とかひと言で言い表していますが、正確にはこれだけの種類と数があります。これだけ種類がある上、皆さんの立ち方・歩き方は人それぞれですよね。それなのに大衆向けのトレーニングをしても効果が得にくいのは当然なんです。

1人ひとり違う『身体の使い方』特に股関節のように複雑で汎用性が高い関節ともなってくると、調整も人それぞれ違います。

ただ、私が見てきた中で大半の方に共通しているのが

◎ 内転筋群の筋力低下
◎ 四頭筋・二頭筋の硬さ
◎ 殿筋の筋力低下と硬さ

が共通していると思っています。

次回のコラムでは、股関節の機能を高めるためのトレーニング方法についてと筋力低下で起こる疾患についても解説していこうと思います。

ただ、筋肉の硬さの解消法についてはこれまで何度か触れてきています。前提としてそれらを実践した上でないと筋トレの効果は正しく発揮することができないと考えていますので、いきなりトレーニングには走らず、必ず準備をしてからトレーニングに挑戦してみましょう。




今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
少しでも皆さんの健康力向上にお役に立てできましたら幸いです。

また、コラムの内容について質問・疑問・感想などはトーク画面で絶賛募集中です (*^^*)/

今週も残り良い1週間をお過ごしください!



【 参考 】



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