第12章 心の散乱に対処するⅡ(6)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容の予習として、この場をお借りしております。
気になる方は、「人生が変わる読書会」をご視聴ください♡
欲・執着に気づくのは難しい…特にすばらしいプラスの心。幸福感・穏やかさ・満足感・生命に対する同情や思いやり。これらを前にして離れようとする気持ちは殆ど生まれてきません。
こうしたときには、あるがままに見ること。執着しないこと。現れるままに一つひとつを観察するのです。呼吸が段階的であるように心にも生起・成長・消滅があります。難しいですが、この「段階」を明確に見るようにするのです。
心の領域が最初に現れるのは無意識。気づきを無意気の領域まで伸ばす必要があります。この能力は深い落ち着きのある集中力の結果として得られるものです。集中力が深まるにつれ、思考や感覚が一つひとつ別々の泡のように、ゆっくりと現れてくるのを見る能力がついてきます。
例えば「痛み」。痛みに概念(色メガネ・ラベル)を付け加えるべきではありません。そうすることで、痛みをエネルギーの流れとして経験することができるでしょう。
概念化することに関して、瞑想の早い時期に、私たちの心の根底にある前提というものについて見直すことが大切です。日常生活や仕事で成功や幸せな人間関係が得られたのは、多くの場合、概念をうまく利用した結果ですが、気づきを育てるときには、概念を一時停止させ、心の現象の本質に注目する必要があるのです。