第10章　問題に対処する(8)

こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容をシェアしております。

問題８　苛立ち

苛立ちというものは、無意識で起こっている深い感覚の中に隠されていることが多いものです。瞑想中、この不快な感覚が現われたなら、ただ観察します。ただそのままにしておき、精密に観察するのです。そうすることで、自分を悩ませていたものを発見できるでしょう。

これまで私たちは、不快なことは何でも避けてきました。それがどんなものであれ、それらを生じさせ、注意深く観察してください。

苛立ちというのは、本来実体のない表面的な心の現象であることが発見できるでしょう。本質的につかの間…生じては消えます。苛立ちには私たちを支配する力はありません。

問題９　頑張りすぎ

熟練した瞑想者を見ると、たいていかなり気楽に生きていることがわかります。彼らは人間にとって宝の中でも最も価値のある「ユーモア」の所有者です。

初心者の方々は結果を求めがちですが、この心が張り詰めた状態は、気づきと正反対です。

期待と緊張は捨て、穏やかに落ち着いて努力し、ただ素直に瞑想します。ヴィパッサナー瞑想を楽しみ、苦労や奮闘はやめて、ただ気づくのです。ヴィパッサナー瞑想はそれ自体が、将来をうまく管理してくれるでしょう。