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第2章 なぜ自分を傷つけるのか 54

誤解される自傷行為

◆相談できない
自傷患者の家族も他人には言いたがりません。家族の自傷行為は、家庭の秘密となります。自傷行為をする人は10人に1人というデータがありますが、多くの人にとっては、そんなに多い現象のようには実感できないのではないでしょうか。隠れて行われているから、実際よりも頻度の低い、希な現象のように思われてしまうのです。

◆自傷行為の援助に関する誤解
「自傷は弱い人がするもの」、「かまってほしいだけで死ぬ気はないのだから放っておけ」、などというのは全て誤解なのですが、ときどき医療職でもこのように考えている人がいます。
なかには、リストカットの傷を丁寧に手当てすると、再びリストカットを起こしやすくなるので手当はしないほうがよいと考える人もいます。

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