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(28)アーネスト·ヘミングウェイ~男性性の象徴のその裏側~
こんにちは、たなです。今日のテーマはアメリカ文学よりアーネスト·ヘミングウェイという作家のお話です。
彼の作品には、『老人と海』、『日はまた昇る』、『誰がために鐘は鳴る』などさまざまな有名な作品があります。
彼は、いわゆるマッチョな男、でかい、ハンティングやキャンプを嗜むなど「男らしい」イメージがあり、男性性の象徴だとしばしば言われます。
しかし、その裏側には彼が「男らしさ」というものにいかに苦しみ、どうしてそこまで性イメージにとらわれていたのかを知ることができるポイントがあります。
この可愛らしい女の子は、実はあの男性性の象徴と言われたヘミングウェイの子供時代の写真です。彼の母親が女の子の格好をさせていたそうです。彼はこういった性を押し付けられたという過去からその反動でそれとは真逆の「男らしさ」というものに「半強制的に」捕まらざるを得なかったのです。
彼は「男らしさ」、ひいては性のあるべき姿というジェンダー観にとらわれ、苦しんだ作家なのです。
こういった点を踏まえて作品を読み返してみると、不必要にジェンダーバイアスみたいな描写がちりばめられているのを発見できるかもしれません。
今日はここまで、また明日。スキ待ってます~!
[画像一枚目はフリー、二枚目はhttp://www.openculture.com/2015/08/ernest-hemingway-his-sister-dressed-as-twin-girls.htmlより]