先手も後手もない、アブストラクトゲーム ---ワン・ペン---
こんにちは。王手、毘沙門天の王手と申します。
アブストラクトゲームを考えている中で、必ずと言っていいほど"先手後手の優位性"がつきまといます。
数十回、数百回(?)とテストプレイを行い、勝率を見極めて、公平であると判断しているのですが、そもそも"先手も後手も無い"ゲームは有り得るのか。
そんな命題をもとにアブストラクトゲームを考えてみました。
先手も後手も無いとなると、「せーの!」でコマを同時に動かすしかないのでは?と軽率に考えます。
そうして作ってみたのがこちら↓
盤上でペンギンとわんこが追いかけっこするゲームです。
■ゲームの概要
8×8のマスの上で戦います。
プレイヤーの持ちコマはペンギンとわんこ1つずつ。
勝利条件は、”ペンギンが相手の陣地に到達する”か、”わんこがペンギンを捕まえるか”のどちらかです。
ペンギンは相手のわんこから逃げながら、相手の陣地を目指し、わんこは相手のペンギンを追いかけます。
また、壁は両プレイヤーとも動かす事ができます。
全てのコマは、一手につき全方向へ1マスだけ動かせます。
そして、2手連続で同じコマを動かすことは出来ません。
壁で相手を邪魔しながら自分のコマで相手を追いかけつつ逃げつつ、、、というゲームです。
では遊び方を説明します。
1.各プレイヤーはどちらの色のペンとワンを使うか決めます。
(濃淡に違いがあります)
2.ペンとわん、壁のコマをアイコンの位置にセットします。
3.「せーの!」の掛け声で両プレイヤー同時にコマを動かします。
4.動かせるのは、壁と自分のペンとワンのコマです。
5.ペンとワンは壁を越えることはできません。(ただし、コマの行き先が被った時は壁の上にペンやワンは
乗ることができます)
6.2手続けて同じコマを動かすことはできません。
勝利条件は、
”ペンギンが相手の陣地に到達する”
か、
”わんこがペンギンを捕まえるか”
のどちらかです。
Q&A
●コマの行き先が被ったときは?
●両者が同じ壁のコマを動かそうとした時は?
●せーの!のタイミングがズレて同時では無くなった場合は?
●コマの行き先が被ったときは?
壁とペンもしくはワンの行き先が被った時は、壁の上にペンもしくはワンが乗ります。(ペンとペン、ワンとワンの場合も同様です)
そして、壁を動かしていないプレイヤーは、下にある壁を引き抜いて移動させることができます。
●両者が同じ壁のコマを動かそうとした時は?
その場合、壁は動かせなくなります。
その壁のコマを横にして移動できないコマになります。
そしてゲームを再開します。
●せーの!のタイミングがズレて同時では無くなった場合は?
やり直してください。
そういったミスが起きないように予め、配置する場所を紙に記入してから、「せーの!」で見せるのも良いでしょう。
盤上の横1~8の数字と縦A~Hの単語があります。紙に”3-D ワン”と書いてから、互いに書き終わったのを確認して、プレイするといいでしょう。
いざ、対戦してみます。
1戦目
2戦目
3戦目
4戦目(+やり直し戦)
対戦結果の一部を掲載しました。
何度対戦しても定石がわからず非常に興味深かったです。
ワンでペンを狙うのもよし、陣地にやってくるペンを待ち構えるのもよし、様々な戦術を検証しつつ、かなりのめり込んでしまいました。
さらに慣れてくると、「せーの!」の掛け声ではなく、シャトルランのBGMで行うと、より緊張感が増し、エンターテインメント性が出てきてワクワクしながらプレイすることもできました。
このゲームの最大の特徴は両プレイヤーが同時にコマを動かすことですが、
それ以外にも以下の2点に留意してルールを作成しました。
・両プレイヤーとも操作可能なコマがあること(今回は壁コマ)
・勝利条件が2通りあること
これによって更に両者の勝率の偏りが減ったのではないかと思います。
そして今回は、このゲームをネットプリントで配布します!!!
プリント予約番号は
88751643
です。
有効期限は2/19までです。セブンイレブンでプリントできます。
今回はプリントした後に、切ったコマを麻雀の牌に貼ってプレイしました。
そのままプレイすることも可能ですし、消しゴムや、激落ちくんのスポンジ等に貼ってプレイしても遊びやすいかもしれません。
細かいルールは対処療法的に決めた部分もあるので、是非皆様のご意見・ご感想いただけますと嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。