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カラー版 kindle の完成度が高すぎる【レビュー】

kindle colorsoft が 2024 年 10 月 31 日に発売になりました。カラー版の kindle 端末です。

これまでもスマホ・タブレットなどの kindle アプリを使えばカラーで書籍が読めましたが、kindle の専用端末としては初のカラー表示対応モデルです。

これまで白黒で味気なかった書籍の表紙も、色付きで活き活きと表示されます。白黒モデル一択だった時はとくに気になりませんでしたが、表紙がカラーで表示される喜びを味わってしまうと、白黒モデルに戻れない気がします。

表示サンプル:大童 澄瞳『映像研には手を出すな!』第8巻

もちろん表紙だけではなく、中身もカラー表示されます。マンガやイラスト入りの専門書などは、とくに恩恵が大きいと思います。

同じマンガを kindle colorsoft(左)と 1世代前の kindle paperwhite(右)で表示して比較してみました。

表示サンプル:冨樫 義博『HUNTER×HUNTER』第1巻、カラー版

E-インクなのにカラーで映ってる…(感動)
もちろんマンガに関しては白黒の良さもあるけど、カラーで描かれたものをカラーで読めるのは嬉しい。

これまでカラーの kindle 書籍を買った時は、「目が疲れるんだけどなぁ…」と思いつつ渋々 iPad などで読んでいましたが、そんな悩みともサヨナラです。

「イラストはいいと思うけど、写真は厳しくない?」と思われた方。いい質問です。現物を手にするまでは、僕も同じことを思ってました。

表示サンプル: ブライアン・ピーターソン『ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める』

ご覧のように写真でも綺麗に表示されます

もちろん「写真集を細部まで鑑賞するんだ」というときには不向きですが、書籍の説明に使われている写真を見る程度であれば、何ら問題ありません

ちなみにラインマーカー機能もカラー化しているので、文章の本しか読まない人でも「目的別に違う色で線を引きたい」みたいなニーズがあればおすすめです。

表示サンプル: Scott Fitzgerald, THE GREAT GATSBY

カラー版のE-インク端末というと BOOX も名前によく上がります(僕も試してみたことあります)が、そこはやはり純正端末。kindleを読むだけの目的であれば、動作のサクサク度合いが段違いです。

これだけ高性能なのに、大きさや重量などのスペックは基本的に kindle paperwhite と同一です。違いとしては、

  1. バッテリーの持ち(カラー版は最大8週間、白黒版は最大12週間)

  2. 本体カラー(カラー版はブラックのみ、白黒版は3色展開)

  3. 値段(カラー版は280ドル、白黒版は 160ドル or 200ドル)

です。バッテリーの持ちは最大8週間で十分長いと思いますし、本体カラーもカバーでアレンジできてしまいます。そういう意味では、予算以外の理由で kindle paperwhiteを買う理由はなくなった、という印象を持っています。それくらい完成度が高いです。

今はアメリカ国内限定の発売になっていますが、日本で発売されたらいろんな人に手に取ってもらいたい一品です!

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たなぱんだ
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