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「いつでも会える」は私の宝物
この本の表紙を見て懐かしいと思われた方は同世代、もしくは私の親世代でしょうか。
ハートウォーミングな内容で話題になった絵本です。
小学一年生の時のある思い出から「いつでも会える」は私の宝物です。
その当時私は、腹痛や頭痛で学校を早退することがしばしばありました。先生や親からすれば原因は精神的なものであることが明らかだったと思います。
決していじめがあったり、苦手な人が居たわけでもありません。私は保育園のころから集団より1人を好む子供でした。小学校では子供が約30人に対して先生は1人。子供主体でコミニュケーションをとる環境に馴染めなかったんだと思います。
そういう子供きっと私だけじゃないですよね。
そんな時に、年に一度の各クラスごとの発表会があり、私たちは「いつでも会える」を演劇することになりました。
担任の先生が演目と配役を決めた状態でクラスに発表したのですが、私は主役のミキちゃんという少女の役でした。クラスで目立たない上に、早退してしまうほど積極性が無かったので、幼心に「なんで私が主役!?」と思ったのを覚えています。
練習が始まってみると、セリフの1番多い役だったので、練習に参加せずに早退するという選択肢がなくなりました。あと、主役を演じるということが単純に嬉しかったんだと思います。私の腹痛や頭痛はいつの間にか消えていました。
この演劇を通して、クラスにとって私が必要な存在であることを知り、学校に居ることが当たり前になりました。そして、演劇後たくさんの人から褒めてもらえたことが自信になりました。
担任の先生が私という1人の生徒を気にかけてくれて、暖かい教育としてこの配役を組んでくれたのだと気がついたのは私が大人になってからです。
この本を見るたびに、家族だけでなく、学校というコミニュティにも私を育ててくれた人がいることを思い出します。その時の自分に、その時の恩師にこの本を通していつでも会える。そう感じることができます。
誰かと気軽に会うことが難しい、今この時代に手に取ってみると「いつでも会える」このタイトルが心に沁みます。あなたにとって、誰かを思い出したり感じることのできる宝物は何でしょうか?ぜひ、宝物を手に取って「いつでも会える」そう唱えてみてください。心の距離を近くに感じることができますよ。