台湾ひとり研究室:翻訳編「#33台湾の日本統治時代の調べ物によく使うツールは?」
本欄では、各種辞典、表記ガイド、翻訳作業ソフトと、翻訳作業中に使っているツールをあれこれご紹介しました。どれも必要かつ大事な仕事道具です。この他にも「台湾」は専門領域ということで、台湾の史実や歴史的事物を調べる際、さまざまなリソースを活用しています。
初めてリソースの所在を知った瞬間
少し余談になりますが、台湾でライターの仕事をするようになった頃、海外で情報リソースに触れる難しさを痛感していました。何をどうやって調べればいいのかわからない。大きな壁を前に、途方に暮れました。
日本なら、新聞・雑誌、書店、図書館、入門書に専門書、あるいは詳しそうな専門家を調べるのはそう難しいことではありません。これが一歩、海外に出て、言語的な障壁を抱えながら、知りたいことを追求していくのはとてもハードルが高かったのです。
今となっては、台湾も日本も大差ないことは理解できているのですが、当初は「何から手をつけたらいいのか」「どこに行けばいいのか」からわからない、そんな八方塞がりの状態にありました。そんな時、取材を受けてくださったのが、本書の著者、陳柔縉さんでした。
勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15