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台湾ひとり研究室:翻訳編「#16歴史時代小説を翻訳するまでの個人的な歴史遍歴の話。」
台湾書籍《大港的女兒》 の翻訳者が、日本版の刊行前後の進捗をリポートしていく有料マガジンです。公開から1週間は無料でお読みいただけます。第16回となる今回、歴史時代小説である本作の翻訳に至るまでの、個人的歴史遍歴をさらしてみようと思います。
よく「歴史なんか勉強しても役に立たない」と言われます。だから勉強する意味なんてない、と公言する人もいますよね。でも、本当にそうなのかなあと思うのです。現に歴史モノの依頼を受ける身として、これまでの歴史好き遍歴と仕事歴を取り上げてみることにしました。
歴史好き遍歴の始まりから今まで。
先月、しばらくインフルで寝込んでしまい、熱に浮かされながらも中国ドラマ『琅琊榜』を見返しました。中国南北朝を基にしたフィクションで、歴史色の濃い作品です。全54話、終盤に向けたストーリー展開の斬新さで中国版のエミー賞を獲得した大ヒット作品で、日本ではアマプラ他で配信されています。私が見たのは繁体字字幕版でたぶん日本語字幕含めたら5回は見ていると思います。
この作品がブレイクした前後数年、中国では歴史ドラマが大量に制作されていました。台湾人夫に進められた「三國The three kingdoms」を皮切りに、歴史ドラマばかり見ていました。原題でいうと、後宮 甄嬛傳、步步驚心、蘭陵王、軍師聯盟、羋月傳、如懿傳、上陽賦、那年花開月正圓、延禧攻略……漢王朝から清王朝まで割と網羅しています。
原点になったのは、ふたつの三国志作品でした。
勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15