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「キャリコン、取ってよかったですか?」に答える。
私は、国家資格を受けずにキャリコンになった、民間資格からの移行組である。
2015年、日本産業カウンセラー協会の「キャリア・コンサルタント」の養成講座に通い、2015年8月(だったように思う)の試験を受験した。
2015年11月(だったと思う)に合格通知が来て、その翌年、2016年4月に法律改正が施行。国家資格になった時、「民間資格」(だいたい10団体くらいだったか?)保持者の移行措置というのを使って、2016年7月に「国家資格キャリアコンサルタント」となったのである。
日本産業カウンセラー協会の「キャリア・コンサルタント」(当時の名称)試験は、学科+論文+面接だった。
学科と面接は、現在の国家試験とだいたい同じだろうと思うが、論文は、論述ではなく、「あるキーワード」が提示され、それについて600文字とか800文字とか述べるというものだった。
2015年といえば52歳の時なのだが、更年期真っただ中、父の介護真っただ中という劇的なタイミング、かつ、養成講座には4月と5月の毎週日曜日?(土曜だったかも)に通って・・4月5月と言えば、怒涛の新入社員研修実施中だったので、東奔西走+養成講座というハードな2か月を過ごした。
今思うと50代なんてものすごく若い!
体力問題ない!気力問題ない!視力もさほど問題ない!
というわけで、キャリコン取ったら、どうなったか、なのだが、人生結構変わった。
キャリコンとして1円もまだ直接的には稼いでいないが、連載記事のプロフィールには「国家資格キャリアコンサルタント」と記載できるようになったし、それで堂々とキャリアのことも述べることができるようになった、今まで以上に。
企業の人事の方もキャリコンを持っている方が増えている中で、「私もちゃんと持ってます!」というのは、引け目を感じることもなく、よかった。
・・・といった実利的なことじゃなくて、資格取ってよかったのは、キャリアというものにきちんと向き合って考える時間を持てたことだ。
そして、今年2024年、2級技能士も取ったことで、より深く「キャリア」というものについて考えるようになった。
キャリア自律ってなんだ?
セルフキャリアドックってなんだ?
キャリア支援ってなんだ?
そもそも、キャリアカウンセリングってなんだ?
・・・といった問いに対峙した1年だった。
資格って、もちろん、それを持っていると、何らかの業務ができる、とか、就きやすいとかあるものなのだけど、必ずしも、直接の稼ぎにつながらなくてもよいのかなぁと思っている。
試験を受けるために学ぶこと、ここが結構大事なポイントなんじゃないかと。
だいたい中年期以降、ここまで真剣に勉強することも、ドキドキしながら試験問題に向かうことも、あるいは、面接官の前で冷や汗たらしつつ、口頭試問にこたえることもないわけで、なので、そういう緊張の場に身を置いたこと自体もとてもよかったと思っている。
そして、2級を取ったことで、より一層、「キャリア、奥深い。奥深すぎて、まだまだ全然だめだー私は」という自覚を持つに至ったことは、収穫である。
「キャリコン取ってよかったですか?」という問いに答えてみた。たぶん、ここに書いたのと違う話をしてると思うw。↓ぜひ、チャンネルフォローもお願いします。
※写真は、2級技能士受検のために読んだ本たち(ほんの一部)。