「企画がやりたいんです!」と訴えて、やる気なくしていた若手社員へのアプローチ例。
「意識高い系」という言葉は、どちらかと言えば、というか、一般的には「ネガティブ」な表現の一つである。ある意味、揶揄するニュアンスがたぶんに含まれている。
だから、「あの方は、やる気満々で、”意識高い系”ですね」なんて言ったら、「はぁ?」と思われるだろうし、褒めているようでくさしているのか、と受け止められるであろう。
そんな「意識高い系」という言葉がはやっていた頃だったと思うが、10年ちょっと前、「OJTトレーナーフォローアップ研修」を担当していたら、様々な新入社員、若手社員の言動が先輩であるOJTトレーナーから紹介されて、とても興味深かった。
「オレ、この会社は、あくまでも踏み台なんで。ここで頑張る必要ないんです」と言い放った新入社員の例もあった。OJTトレーナーが呆然と紹介していたのだが、聴いていた周囲のトレーナーたちも「ええええ?」と驚いていた。
「この会社」とその新入社員が言っている彼の勤務先は、とても名の知れた大企業なのだが、「踏み台」にして、どこに行って、何をしようと思っていたのだろう。
そもそも「踏み台」にしたいのであればこそ、誰よりも仕事して、実力をつけたほうがよいと思うのだが、「だから頑張らない」の「だから」の意味もよくわからないね、という話になったような気がする。
とはいえ、こういうのは、若者あるあるなので、勝気なのはよいことでもある。年長者の顔色を見て、思ったことを言えず、委縮して、ただひそかにやる気をなくしたり、メンタルを傷つけたりしているよりは、「その発言、なんですか?」と年長者が思ってしまうようなタイプのほうが、まだやり取りがしやすいという面もある。
今日のVoicyでは、この「踏み台」発言が紹介された同じ「OJTトレーナーフォローアップ研修」で、「オレ、企画がやりたくて入社したんですよね」と訴えていた若手の話である。この件は、トレーナーさんのアプローチがとても奏功した例として語られたので強く記憶に残っている。
興味のある方は、こちらもお聴きください。
よければ、フォローもお願いします!(Voicyもnoteも)