見出し画像

キャリアコンサルタントの役割は、「面接」だけじゃない。「面接」までの導線作りに貢献すべし。

ACCNのセミナーに参加しました。会員になっていないのですが、外部者もOKというセミナーだったので、ACCNに理解を深めるためにも、参加してみようと。

下村英雄先生が講師。下村先生の講演、セミナーは、ここ数年の間に何度も参加しているのですが、もう毎度毎度、感動しちゃうのですよね。お話から垣間見えるお人柄も含め、「そうだよ、そうだよ!そうだよ!」と心の中の”ガッテンボタン”を連打してしまうのです。

セミナーでの学びは多々あったのですが、最も印象に残り、背中を押していただけたのが、ピラミッドの話です。

自前で再現しますが、こんな図です。(講演資料からのCopyではありません)

面接に至るまでに踏むべき段階がある

キャリアコンサルタントというと、どうしても「面接」をする、が主な仕事だと思いがちだけど、そして、確かにそれはそうなんだけれど、「面接」に誰もが簡単にアクセスできるわけじゃなくて、そこに至るまでの導線をいかに作るか、がキャリアコンサルタントにとっても重要な役割で仕事で活躍の場ですよ、と仰ったのです。(記憶に基づく再現なので、正確なセリフじゃないです)
「あああああ、そうか!そうだな!」と改めて、膝を打ちました。

「面接」を私は、そんなにはしていないのですね。人事でも管理職でもないので、あくまでも、社内(たまに社外)でボランティアでほそぼそやっているだけです。

キャリコンを取ってからやっているのは、もっぱら
・キャリア自律支援研修 各種

・キャリアに関する情報発信(このnoteもそうだし、会社の仕事としてやっているVoicyもそうです)
なんです。

技能士2級の受検条件の「実績」としては、こういう「研修」「情報発信」は、ノーカウント。あくまでも「面接」実績だけでしか評価されません。

それもあって、「研修」や「情報発信」は、「面接」よりは、二の次、三の次、二番手、三番手の仕事なんだなと思っていました。

しかし、下村先生が、「人はすぐには面接にアクセスしてこない」「だから導線が必要だし、キャリア支援がうまく行っている組織はそういう導線設計がきちんとしている印象」といったことをおっしゃったので、感動し、ふっと涙出そうになりましたw。

キャリコンを取得したからといって、すぐ「面接」機会を設計したところで、それは何?となるし、遠巻きに見ている人はいても、アクセスしてくる人は少ない。これは、よく聞く話です。

資格取得者は、勉強したので、十分、キャリアについて理解している。
一方で、一般の人は、キャリアって何?それ美味しいの?くらいの感覚。
持っている情報もパッションも当然、まったく違う。

だから、まずは情報発信。

キャリアってね、キャリア理論ってのがあってね、法律ではこう記載されていてね、といった情報を、社内だったら、メルマガだとかちょっとした会話の中とかでどんどん発信する。

そこに触れた人が、「ちょっと面白そう」となれば、次に勉強会とかセミナーとか研修に参加する。

セミナーや研修で、もっと詳しくそれに触れたり、多少は、自分のキャリアの棚卸や未来を考える作業をしたとき、やっと、「だったら個別に話も聴いてくれませんか?」となって、面接に至る。

だから導線はとても大事なんだ、と。

自社でセルフキャリアドックの導入に向けて、頑張っているところなのですが、面接をどう設計するか、以前に、情報発信と勉強会やセミナーという小さなステップをたくさん実装していくところから小さく小さく進めればいいのだ、となんだかとても自信が持てて、そして、やる気満々になれた経験でした。

※選んだ写真は、「階段」。
一歩一歩上っていこうというイメージです。

キャリアコンサルティング面談と言えば、法政大学キャリアデザイン学部廣川教授に登場いただいた放送回、3回分、ぜひ、聴いてみてください。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集