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新年はオフグリッドの夢を見よう

新たな年を迎えても、なかなか良いニュースがない。何かないものかと思い悩む。でも今年はあるのだ。地球環境に良くって、なおかつ経済的にもなる仕組みだ。

ぼくの敬愛する友人に熊野英介さんがいる。アミタホールディングスの会長だ。ぼくとたぶん同い年の熊野さんは、えらく頭のシャープな人で、世界も時代も縦横無尽に考える人で「何を言っているのかわからない」と言われてしまうことも少なくない。しかし熊野さんはそこからまた縦横無尽に教訓を取り出す人でもあるのだ。だから発想の飛んでいる人でないとキャッチし損ねる。それを気にせずにスルーすれば、何だか得になる発想が得られる。  


その熊野さんがあるとき言った。
「未来を作り出すのは商人なんだ」と。

 

ここで士農工商と考えていたらつかめない。ここでいう商人とは、新たな商品を売る人だ。時代が変わっていく時には新たな商品が生まれている。その商品を作り出して売る人が次の時代を作っていくのだ。  

革命的商品「エコワンソーラー」


その商品というのは、「慧通信技術工業(株)」の粟田さんが作り出した「エコワンソーラー」だ。

これは
太陽光発電パネルで生み出した電気をプールし、無停電で商用電源(電力会社の電源)と切り替えつつ、その電気を熱にして貯める

こう聞くと、「なんだエコキュートと同じだ」と思うかもしれない。

ところがエコキュートは深夜の余ってしまった原発の電気を使うのだが、こっちは将来的に電気を自給するための方策だ。


どこが違うか。エコキュートは深夜の冷たくなってしまった水を、冷たくなった外気からヒートポンプで熱を集めて、翌日の夜にお湯が使われるまで高温でキープする。冷たい外気から熱を集めて冷え切った夜の水を沸かすなんてものすごく効率悪い。


エコワンソーラーでは昼の温まった水を暖かい日中の外気からヒートポンプで集めて、給湯するために必要な温度までしか沸かさない。だからわずかな電気で効率良く給湯する。エコキュートでは近所から苦情がきたりするが、寝静まった真夜中に聞こえにくいが遠くまで届く低周波騒音を出してヒートポンプが動くためだ。 エコワンソーラーでは動くのは昼間だし、相対的にわずかな熱の移動だからうるさくない。これを使うとソーラーパネルのわずかな電気だけで足りてしまう。  


その時に合わせて電気のアンペア契約を変えるといい。通常50アンペア契約をしている家庭が多いが、30アンペアに下げても同時に電気消費の大きい品を動かさなければ充分に足りる。そして消費する電気は、一か月の中で消費が多いと単価そのものが高くなるようになっている。一番安いのは1~120kWhまでで、それを超えると高くなっていく。

ならば一か月120kWhまでの電気消費にできるよう、多い部分はソーラーで自家発電してしまえばいい。すると電気の自給も夢でなくなる。  

 

それと今の平均的な家庭の電気料金と比べると、なんと毎月1万円以上の節約になる。さらにお湯も沸かすのだから、ガス代も下がる。お湯はタンクのお湯を使い切ると、追い炊きはガスになる。普通の家庭なら当たり前のことだが、なるべく追い炊きを使わないように暮らせばガス代は限りなく少なくなる。月6000円ぐらい下げられる。

合わせて16000円も毎月の光熱費を下げられるのだ。  

ここに我々未来バンクでは、単利固定の融資制度を導入したい。親しい仲間たちと互いに出資金を担保して保証すれば、金利は1%まで下げるつもりだ。  

ただこれはソーラーパネルの費用は含まれてなくて、電気の貯蔵とコントロール、貯湯槽の価格だ。だからもし太陽光発電パネルを使っていて、固定買取制度(FIT)が終わっているが屋根に乗っているという人なら、そのまま利用できる。新たにつけるにしても、かつての価格よりはずっと安くなっている。  

もし屋根に乗っていたなら、安くなる電気料金とガス代の節約額で返済できる。そうすると実質負担額はゼロのままで変えられる。  


そうすると家からの二酸化炭素排出量は、大体マイナス42%を達成し、自然の銛や海が受けとめられる分にまで減らすことができる。子どもに聞かれても、「我が家は出してないぞ」と答えられる。  

これを実現できるようにしたのが「エコワンソーラー」の仕組みなのだ。商品の開発によって見事に未来を構築したと思わないか。ぼくはだから熊野さんの言う「商人の革命」なんだと思うのだ。  

しかも電気を使って熱を作る中で唯一許せるヒートポンプを使い、バッテリーには価格が安くて安全で、リサイクルできている鉛蓄電池を使っている。安全な完全密閉型のバッテリーで、現状でも100%リサイクル可能だ。うまく使えば七年間も使うことができるし、交換時も費用は安い。

 これが今年の初夢で良いではないか。高くないし、未来に対しても胸を張っていられる。地球温暖化をくい止める夢、原発に頼らない暮らしをする夢、エネルギーを自給して他に振り回されない夢が成り立つ。 

おカネがなくたって、そこまでは暮らせるのだ。それって心の余裕を生み出すのではないか。  


小さく家庭菜園すれば食べ物も成り立つし、物々交換を成り立たせれば、もう脱貨幣経済もあと一歩だ。もともと私たちは労働するために生まれたのでもなければ、カネを稼ぐためでもない。もっと自由に本当にやりたかったことをして、カネではない人間関係に支えられて、生き直すことができるのではないか。  

協同労働を活用する


これを実現する仕組みとして協同労働組合運動を活用してはどうだろうか。非営利で必要なことのために働いて、誰も経営者ではなくみんなで意思決定をしていく。奴隷のようだった今までの時代が遠くに感じるだろう。

労働者協同組合(ワーカーズコープ)「協同労働」とはより

そもそも電気は送電ロスが大きいから、電気の必要なところの近くに発電所を置く、ポイントオブロードが原則だった。そこに戻ろう。地域で電気を生んで、地域で使おう。等身大に生きていけばいいのだ。

(2022年1月川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載しています)

 参考動画・記事 


1)エコワンソーラーのとても良いyoutube動画。
ぼくはとにかくグリッド(送電線網)から離れて独立してほしい。
グリッド依存がそのままだと、これからも価格の急騰とか電力会社の独占が続いてしまうから。このグリッドからの独立こそが必要だと思う。

エコワンソーラー(ECO ONE SOLAR)紹介


2)こちらはエコワンソーラーを導入した方のインタビューです

株式会社Re(アールイー)HPより

“インタビュアー:ちょっとまとめますね。凄すぎて(笑)
普段はほぼ太陽光発電の電気でお風呂や台所のお湯が沸かせて、電気も使える。蓄電もしてくれる。そして冷蔵庫の電源もカバーしていて緊急時には無瞬停で動き続ける、、と。
そして、もし太陽光発電がなくなっても、今度はプロパンガスが電気の代わりをしてくれる。それがエコワンソーラー。ということで間違いないでしょうか?

エコワンソーラー東海地区正規販売店「株式会社Re」の高橋さん:その通りです。“


3)「協同労働」について動画を出しています。

新しい働き方「協同労働」をおすすめする理由/田中優


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