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モダンタイムス(下)
何か大きな歯車の一部。
国民はみな、国家の歯車である。
そう言われたらそうなのかもしれない。
経済を回すのも国民。仕事をして給料を貰い、店で使う。ぐるぐる経済を回す国民たち。
仕事だからと、誰がが苦しむような嫌なこともする。
仕事だからしかない。やれと言われたからやる。誰かが苦しんでいても仕方がない。
これは、仕事だから。私は歯車だから。
私の仕事の先には、誰がいて、何が待っているのか。
仕事でなくても、私の行動の先に何があるのか。
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うさぎのお面が怖くていつか夢に出てきそう🐇
下巻は主人公が盛岡に到着し、『安藤商会』の代表『安藤潤也』に話を聞くところからスタートする。
ペンション村にあるとされる『安藤商会』
管理人に尋ねるとあっさりと案内してくれるのだが…
ここで管理人の愛原キラリとの会話でやーっと『魔王』と繋がった。
下巻を読み始めて数ページで、私の記憶と結び付いて、以降は興奮が収まらなかった。
『魔王』のメイン主人公は作中で亡くなってしまうが、その弟と彼女がどう生きてきたかがモダンタイムス下巻で少し描かれていた。
二人の生き方、何もないところで生きる。
狙われ続ける生活から逃れるため、ネット上に偽情報を大量に流し、世間を混乱させて、山奥でひっそりと暮らした二人。
少し羨ましいなと思ってしまう。
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それでもあっという間。
国家のシステムに首を突っ込んだ結果、事件に巻き込まれ続けた主人公だが、私がすごく素敵な人物だと思う人物。
ずっと側にいて彼を監視(笑)し続けた主人公の妻の佳代子。
ストレートでかっこいい人物。
浮気は許さない。鉄拳制裁。目には目を、歯には歯を。の精神はすごく良いよね。
私のこのnoteの冒頭の仕事の話につながるのだけど、自分のした事の代償は仕事以外でも、人が生きていく上で避けられないと考えなければいけないよなと思わされた。
私も鉄拳制裁派。
されたら同じことしてやる派なので、佳代子を見習いたい。武術を身に付けたい。
謎が多く残る本作。
浮気相手や佳代子の正体など、登場人物について明かされない部分が多いのだけれども、それもまた歯車の一部にすぎない私たちには知ることが出来ないという事なのかなと思う。
なんだか書きたいことがたくさんあった筈なのに、いざ纏めようと思うとわけがわからなくなった。
難しいなあ。
次はメモとりながら読もうと思う。