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「神話 〜揚げ物界を支配する白い黄金〜」
タルタルソースは最強だ。
これはもう世界の真理として教科書に載せてもいいレベルの話なんだが、どうやらまだ認識が甘い人類が多いらしい。
なので、今日はその事実を君たちに叩き込むべく筆をとった。
いや、キーボードか。
どっちでもいい。
要するに、タルタルソースという存在がどれだけ世界に恩恵を与えているか、ちょっと考えてみて欲しい。
まず、タルタルソースというのは、単なる「マヨネーズに何か混ぜたやつ」じゃない。
いやいや、そんな単純な構造では説明できない。
タルタルソースは、あたかも中世の錬金術師が「これぞ黄金だ!」と叫ぶように、神々しい調和を持っている。
カリッと揚がったエビフライにタルタルソースをかける瞬間、世界は一瞬止まる。
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いや、エビもフライも実は「タルタルを食べるための器」でしかないという真実に気づいた時、人類は新たなステージに到達するのだ。
だが、ここで重要なのは、そのタルタルの多様性だ。
タルタルソースの中には、刻んだピクルスや玉ねぎ、時にはキャベツまで潜り込んでくる。
もう、これらは「異文化交流の縮図」と言っても過言ではない。
ピクルスと玉ねぎが手を取り合い、共にマヨネーズの海に飛び込み、「いけ、我らの冒険はここからだ!」と言わんばかりに、私たちの口内を駆け巡る。
これが、本当に美しい友情の形だと感じる。
ちなみに、タルタルソースの威力はエビフライだけに留まらない。
なんと、チキン南蛮やフィッシュフライ、果てはポテトフライにまでその魔手を伸ばしている。
これはもう「タルタル汚染」と言ってもいいレベルだが、誰も文句は言わない。
なぜなら、皆が心のどこかでタルタルソースの支配を望んでいるからだ。
タルタルソースに塗れた食材は、もはや「無敵モード」に突入する。
どんな状況でも、彼らは勝利を約束されるのだ。
ここでふと思う。
もしタルタルソースが人間だったら?間違いなくその人は「クラスの人気者」であり、誰からも愛される存在だろう。
そして、タルタルくん(仮名)はどんな時でも「みんなのためにいるよ」と笑顔で応えてくれる。
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揚げ物のために、冷蔵庫の隅からひょいと出てきて「君たちを支える役は任せろ!」と言わんばかりに登場する。
そして、みんながハッピーになる。
そう考えると、タルタルソースって実はただの調味料ではない。
人類が忘れかけていた「優しさ」や「助け合い」の象徴なのかもしれない。
タルタルソースの存在を認識すること、それはつまり、我々がもっとお互いを助け合い、支え合うべきだというメッセージを受け取っているということだ。
最後に一言。
タルタルソースが最強なのは揺るぎない事実だが、これを知ってしまった以上、今夜の食卓にはエビフライを欠かすわけにはいかない。
タルタル、待ってろ。
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