一国一城主の刻印
歴史に天が必要とした人物は皆、人生の目標を四文字に凝縮して表現していた。例を挙げると、
織田信長“天下布武”
天下に武を布く…つまり、武力による天下統一こそ信長の人生であった。
大久保利通“富国強兵”
これを阻む者は悉(ことごと)く斃した。たとえ親友の西郷隆盛であっても。
坂本龍馬“私設艦隊”
彼の夢は三菱(日本郵船)となって今も息づいている。
毛利元就“百万一心”
何よりも団結を重んじた元就らしい。三本の矢でも有名。
武田信玄“風林火山”
信玄の目標ではなく、武田家の行動指針であるが、信玄の代名詞的四文字。
勝海舟“誠心誠意”
正しくは「政治の秘訣は、何もない。ただただ 誠心誠意 の四文字ばかり」
黒田官兵衛“我人不媚”
正しくは「我 人に媚びず」
ここまで。ヘッドライン、キャッチコピー、商品名などのマーケティングメッセージもその通り、考え抜けば考え抜くほど贅肉が削ぎ落とされ、短い文字数になる。
では、あなたが人生を捧げたい目的・目標・概念を四文字で表現するとしたら、どのような四文字になるのだろう?
四文字に限定しないにしても、徹底的に自己分析し、考え抜いたとき、あなたの人生の目標は、わずか数文字の、ごく短い一文に凝縮されるに違いない。
そんなことを考えるもまた良いかもしれない。