【図解要約】畳み人という選択
畳み人という仕事を知っていますか?
何かを生み出すにはアイデアを生み出すだけではなにも生まれません。
畳み人とはアイデアを実行可能な状態までに設計し、着実に実行に移す人を指します。
本書では、広げ人と畳み人が現れます。
広げ人とは、経営者やリーダーを指しており、役割は壮大なアイデアという大風呂敷を広げることです。
まさに、0から1を生み出すことが与えられたミッションです。
一方、畳み人とは、名参謀や右腕を指します。
役割はアイデアをカタチにして実行に移し、実行可能な1から100に作業を落とし込むことです。
アイデアを実現するには、広げ人と対となる畳み人の存在が必要になってきます。
畳み人の仕事の進め方においてまず必要なことは、広げ人のアイデアを面白がり、そして広げ人のことを1番理解することです。
広げ人はアイデアが変わりやすいタイプなのか、それともそうでないのかを知っておくことで、広げ人が気持ちよくアイデアを出せるように環境を整えてあげることができます。
そして、広げ人から信頼を得ることで、時には広げ人のアイデアを誘導しながら実行可能なアイデアにまとめ上げていくことも畳み人の仕事です。
畳み人のチームマネジメントは、広げ人の伝道師であり、翻訳者です。
畳み人は伝道師として、広げ人の熱量を現場のメンバーに伝えることで、作業をしてくれるメンバーがビジョンに寄与していることに気づくことができるようにプロジェクトを進めます。
また、翻訳者として、広げ人には上げなくても良いことは独自の判断でプロジェクトを進めることもできます。
こういった畳み人としての経験を通して、広げ人へと成長していくことも可能になります。
⬛️書評
畳み人というポジションは確かに重要な経験を得ることができる場所であると感じています。
まさに、今会社の中ではこの畳み人に近いことを実際にやっています。
本書の中であるように、畳み人のポジションをやることで色々なことを考慮しながらプロジェクトを進める感覚を養えることから成長がかなり見込めると感じています。
ただ、その一方で階層構造が深い大企業などではなかなか広げ人のポジションを取ることができません。実際、中間管理職の人をみてみると畳み人と畳み人が連なっている場合もあったりします。
私の感覚としては、畳み人の仕事もやりながら、積極的に自らも広げ人としてのアイデアを生み出すことにチャレンジしていくべきです。
アイデアを出して、実行に移していくための畳み人を自らも育てていく。
そうすることで今度は自分のアイデアを実現していくことができる環境を作り出せるのではないかと考えています。