(45) 通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした
通勤時間を利用した読書記録です。もう300冊目前……! 初めは爆裂に長い通勤時間で狂ってしまわないように(これは本当にその文字通り)やってきたことだけど、ここまで継続できると嬉しいですね。画像はうちのかわいいネコちゃんです!かわいい。
297. 誰がために医師はいる――クスリとヒトの現代論
松本俊彦先生の本。本人の思春期のころ、研修医の時代、駆け出しの時代などなどのエピソードがたくさん書かれたエッセイ。いろいろ持った感想はあるんだけど、一言であらわすと「好き」……………(床に伏せる) 2860円、図書館で借りるか買うかとても悩んだけど、買ってよかった…………。
一章ごとの構造として、エピソード①→エピソード②→エピソード①②のまとめ みたいな書かれ方が続くんだけど、そのオーバーラップのさせ方が華麗で、美文。特に最初の「再会」という章は読んでいて胸をかきむしられるような思いになった。あと、先生のパーソナリティがちらちらと出てくるたびに、爆萌え大臣みたいになってしまう……(実在の人で萌えようとするな!)めちゃくちゃセクシーで読んでいて苦しくなる良さだった、はぁ〜〜(実在の、互いに信頼関係が全くない人を目の前にしてセクシーとか言うな!)(実在の人間のパーソナリティを消費するな!)人権意識がまともなほうの自分が怒り飛ばしてくるくらいには萌え散らかしてしまいたくなる、危ない。
わたし、元々松本俊彦先生の書かれたものが好きで、特に『自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント』と『自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド』には助けられた面も多く、またネットで読める記事でもかなり助けられたんですよね。少し古いけど、この記事とか。
イギリスで行なわれた研究によれば、10代で自傷行為を経験した若者を10年間追跡調査してみると、未経験者と比べて、自殺リスクが400倍から700倍高いことが明らかになりました。長いスパンで見た場合、かなりの子どもが自ら命を絶っているということになるわけです。
これまで「リスカはただのかまってちゃん」とか「手首切っても死なないよ(笑)」みたいな言葉を使ってきた人たち、見てますか。要するに自傷行為を行なってしまう人はストレスへの対処法を他に持ち合わせていない場合が多いので、自殺のリスクが高いってことなんだそうです。しかも自傷行為で得られる脳内モルヒネの鎮痛効果には耐性がついてしまうから、どんどん深く重い傷を自分に負わせなければ生きていけなくなってしまう。リストカットをはじめとする自傷行為それ自体は「生きるため」に行なっていることで、死ぬ危険性が直接的に高いわけではないけれど、本人が自傷せざるを得ない精神状態になっているということは危険な状態である、と。わたしが知る限り、そういうことをきちんと繰り返し言ってくれている人って、松本俊彦先生しかいないんですよね。(きっと探せばもっといらっしゃるんだろうけど)この方の本は2017年に初めて読んで、それがすごく衝撃で文字通り泣きながら読んだというのもあって、今でも親鳥にくっついて歩くピヨちゃんよろしくこの人の書いているものを選んで読んでいるというわけです。
で、今回のこの本は、上記の本どれとも違って、パーソナリティが出てくるんだよね…… 先生の! 後書きに、もっと学術的なことを書く予定だったんだけどなー みたいなことが書かれてて、わたしもそういうことを書かれるものだと思ってました!!!と思った。なんか結局、これだけ長い文章を書きまくったけど、先生萌え❤️好き❤️としか言ってないし、それしか書くことないから、目が開いたところを書き抜きしておこう。
あの悪夢のような思春期から離れたいと切望しながらも、皮肉にも、アディクション臨床というかたちで再びそこに回帰し、それにハマった(ルビ:アディクティッド)まま、いまだに離れられないでいる。
全体を読むと、実に美文だなと感じていただけるのではないかと思う。いい本です。ぜひ。
298. 一流の学び方―知識&スキルを最速で身につけ稼ぎにつなげる大人の勉強法
Kindle Unlimitedで読んだ。大人の学習方法についての本。子どもと同じ勉強方法じゃダメで、人に開いた態度で、資料やロードマップなどをまとめながら、金もジャンジャン使って勉強しよう!みたいなことが書いてあった。関連書を20〜30冊いきなり買って腰を据えてパラレル読みするっていうのは確かにいいと思う。本の置き場はどうしてるんだろう……。
299. 裸一貫! つづ井さん 3
つづ井さんの新刊。リモート編。友達みんな手先が器用でいろんな工夫ができる人で、「「「教養」」」って感じ! いきなりつづ井さんが書いた夢小説が出てきてめちゃ笑っちゃった。昔つづ井さんは結局金持ちのオタクだ ってヘソ曲げてるオタクを見たことあるけど、こんなに友達が多くて優しくていろんな工夫が出来る人は、たしかに金持ちかもしれんね……。こうして分かりやすく面白く自分の人生を綴ってくださるということは、つづ井さんなりのノブレス・オブリージュなのかもしれんよ。(絶対本人はそんなこと考えてないと思う)
今これ書いてて、なんだかんだでわたしは教養のある金持ちが好きなんだな、権威ィ〜。と思った。
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