「良いチーム」を作るには
こんにちは。両チームのことを「両ティーム」というタイプの実況が好きになれません。たむです。
さて、今回から良いチームを作るためにはどうしたらいいか、ということについて数回に分けてまとめていこうと思います。
一回目の今回は「良いチーム」の定義について考えます。
今回参考にした書籍は
石井遼介著 『心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える』(日本能率協会マネジメントセンター) です。
「チーム」とは
まずチームの定義から考えていきたいと思います。辞書で意味を調べてみると
という風に述べられています。改めて調べるまでもないほどイメージ通りの意味ですね。ただこれではシンプルすぎるので、具体例を挙げながらもう少し深堀りして考えてみましょう。
例えば自分1人で参加している大学の講義中、「同じテーブルの3人とチームを作ってこの議題について話し合ってみてください」と言われたとします。この場合のチームは果たして本当の意味でのチームなんでしょうか。少なくとも即席で軽い会釈から会話が始まるような3人には「チーム感」はないことが感覚的にわかります。それではどうしたらこのような人の集まりがチームへと変わるのでしょうか。
それは「互いにアイデアを生み出す。ともに問題に取り組む。ともにゴールや目標に向かうという活動があってチームになる」といえます。
目的に向かってそれぞれが意見を出し合い、個々人の強みや持ち味を生かしながら前に進むといった相互作用の中でただの人の集団である「グループ」から「チーム」へと変わっていきます。要するに「同じ目標に向かって健全に相互依存しあう人々の集団」のことをチームと定義することができます。
家族は身も心も豊かになるための「チーム」ですし、スポーツクラブも勝利という目標に向かって全員が努力している「チーム」です。一方で学校のクラスは目的がそれぞれバラバラで集団でいる必要性があまりありません。そういった面では行事などを除き、チームとはいい難い存在であると言えます。
「良いチーム」とは
チームの定義が決まったところで今度は「良いチーム」についても考えてみます。良いチームの定義は時代によって少しずつ異なります。特にコロナ前とコロナ後は正解のある時代と正解のない時代として大きく定義が変わりました。
コロナ前の時代は過去の成功からある程度未来の成功を予測できるような「正解のある時代」でした。フォルクスワーゲンやT型フォードなど作れば売れる製品があるときは「早く、安く、ミスなく、正確に」作れるチームが良いチームと呼ばれていました。優秀であるためには効率を最優先する必要があり、流れ作業に代表されるような上からの命令をそのまま現場にも伝え、その通りに実行できるようなチームが優秀とされていました。
一方でコロナが流行してからのこの2年間は状況が刻一刻と変化し、過去の成功から未来が予測できない不確実性の高い「正解のない時代」となっています。昨日までの正解が今日の正解とは限らないため暫定的な正解を模索しながら素早く行動することが大切となります。つまり「模索、挑戦し失敗や実践から学べる、学習のできるチーム」が良いチームと結論付けられます。
ではそういった学習のできるチームにしていくにはどうしたら良いのでしょうか。
ここで大切になってくるキーワードが心理的安全性です。模索、挑戦を恐れず学習のできるチームにするためにはこの心理的安全性を高めることが必要になります。
心理的安全性とは
心理的安全性はハーバード大学教授のエイミー・C・エドモンドソンが打ち立てた概念で「チームの中で対人関係のリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと」です。少しアカデミックな要素が強いので、この定義をより分かりやすくいいかえると「メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることに力を注げる環境のこと」になります。この概念のあるなしにかかわらず多くの人が当然のように重要なことだと思ったかもしれません。ですが多くの職場やチームで自然と生じる「対人関係のリスク」が「生産的な行動でよい仕事をすること」を阻害しています。だから全員が良い仕事をしたいと思っていても自然と心理的安全性の低いチームになってしまいます。
それではどうしたら心理的安全性を高めることができるのか、といった詳しい内容は次回以降の投稿で述べていきたいと思います。
あとがき
最近様々な場面でリーダーを任されることが多くなってきて、マネジメントについて興味が湧いてきたので巷でよく聞く心理的安全性について勉強しています。本を読んでnoteでアウトプットするだけではなくさらにプロジェクト内での実践につなげられるよう自分事に落とし込みながらまとめていきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
ではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?