心理的安全なチームってどんなチーム?
こんにちは。母の唐揚げが世界で一番好きな料理です。たむです。
今回も引き続きチームマネジメントについて考えます。前回、心理的安全性が現代のチームでは必要不可欠だと述べました。今回は心理的安全なチームがどういったものなのかを心理的「非」安全なチームなどと比較しながらまとめていきます。
心理的「非」安全なチーム
まずは心理的「非」安全なチームから考えてみましょう。皆さんは職場やチーム内でこんな経験をしたことはありませんか?
皆さん1つは思い当たる節があるのではないでしょうか。これはすべて「対人関係のリスク」を避けたがために健全な意見を戦わせることができなかったという例です。心理的安全性という概念を提唱したエドモンドソン教授は対人関係のリスクを大きく4つのカテゴリ、「無知」「無能」「邪魔」「否定的」だと思われるリスクのことと定義しています。
このように人間関係が壊れたり、自分が使えないやつだと思われる可能性がある、だったら行動しないという悪循環に陥ってしまいます。このようなリスクにおびえる心理的「非」安全なチームではメンバーは必要なことでも行動しなくなってしまうのです。
心理的「非」安全なチームにはチームの学習という面で2つの問題があります。1つ目は挑戦することがリスクとなるため模索し、失敗して学習するということができなくなること、2つ目は個々のメンバーが知っていたり気づいていたりすることをうまくチームの財産にすることができなくなることです。つまりチームではなくただの人の集まり、グループになってしまっているのです。
心理的安全なチーム
一方で心理的安全性の高いチームは「健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をする」ことに力を注げるチームです。このメリットはいくつかありますが最も大きいものは「チームの学習」が促されるという点です。心理的安全性の工場ははチームの学習を促すというのが最も大きな目的で、実際にパフォーマンスが上がるのは中長期的なのです。せっかく心理的安全性を高めようとしてもすぐに成果が出ないからやめてしまうというのは非常にもったいないので成果が出るのはもっと先ということを認識しておきましょう。
心理的安全なチームとヌルいチーム
心理的安全性は字面だけとらえると仲良しこよしのいわば「ヌルいチーム」と誤解されがちですが、似て非なるものです。この誤解は安全という言葉を「何もしなくても安全」であるとか「努力しなくても安全」ととらえてしまっていることに起因します。一方心理的安全性はチームのためになることに挑戦、意見、失敗したとしても安全(罰を与えられない)という意味です。
心理的安全なチームとヌルいチームの最も大きな違いは基準の高さです。ヌルいチームは協力し合い、楽しそうに仕事をしますが、基準が低いため納期がずるずる延びたりこれくらいでいいかと妥協したりします。これでは一切の達成感は生まれずチームとしてのこれ以上の成長は見込めません。
一方で心理的安全なチームは基準が高いため仕事において全く妥協をしません。そうすると自ずと個人同士で衝突が起きます。衝突はなるべく避けるべきだと考えている人も多いかもしれませんが、心理的安全なチームだとそこで人間関係に亀裂が起こるリスクが低いため健全で白熱した議論をすることができます。心理的安全なチームは衝突を避けるのではなく、むしろ衝突を促進することで高い成果を生み出すことができます。
あとがき
心理的安全なチームはどういったものかというものについてまとめてみました。僕は心理的安全なチームというのは衝突を避けたぬるいチームだと思っていたところがあったので、心理的安全なチームではむしろ衝突を促進しているというのは新たな学びでした。
次回は心理的安全性を高めるにはどうしたらいいのかというところまでまとめられたらと思います。
読んでいただきありがとうございました。ではまた。
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