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業界クリーン化に必要なこととは。大下顧問インタビュー<後編>

こんにちは◎株式会社タミヤホームです!
わたしたちは、「子ども達に安心で安全な未来を」キャッチコピーに一都三県を中心に、様々な工事を行っています。
「HEART of TAMIYA - 未来を語る情熱の声」と題して、このnoteはオープン社内報として、わたしたちの想いや働く姿を共有し、社内・社外どちらの人ともコミュニケーションを深めるために始めました♪
社員や顧問の声を通して、タミヤホームの今と未来を感じてもらえるインタビューをお届けします。

今回は、大下 克己顧問のインタビュー後編です!

解体業界をクリーンにする。という田宮社長の気持ちに共感し、タミヤホーム顧問として尽力する大下克己さん。
前編はこちら↓

後編では、組織と業界に変革をもたらすための具体的なステップや、顧問としての今後の目標について深く掘り下げていきます。大下さんが描く未来の解体業界、その理想像に迫ります。

<目次設定>


≪大下 克己顧問のプロフィール≫

・2007年 三井不動産販売株式会社(現三井不動産リアルティ株式会社)
     常務取締役 常務執行役員 リパーク事業本部長
・2010年 株式会社三井リハウス東京
                代表取締役社長
・2017年 三井不動産リアルティ株式会社
                代表取締役副社長執行役員
・2022年 三井不動産リアルティ株式会社
                特別顧問
・2024年 株式会社タミヤホーム 顧問

Q1:人事や採用のご経験もおありの大下さんから見て、業界の変革を掲げているタミヤホームの社員に求められる力や考え方について教えてください。

それは難しい質問ですね。

新しくタミヤホームに採用される人たちは、ほとんど20代の若者で、最初からグレーなイメージを持っている人は少ないんです。

そういった本来クリーンな人がどうしてグレーになってしまうかというと、所属する企業や業界がそのような色に染めてしまうからです。

業界や企業をクリーンにできるかどうかは、トップの意志にかかっています。

どんな人材を採用するかも大事ですが、トップが確固たる信念を持ち、
「こういう組織にしていく」という意志を浸透させなければ、どれだけ採用に工夫しても、結局グレーな部分は残りがちです。

そういった点では、前編でもお伝えした通り、タミヤホームはトップである社長がクリーンな解体業を目指し、信念があるので、その点はクリアできていると思いますよ。

Q2:今後、会社の規模拡大に向けて必要だと感じることはありますか?

制度の整備はもちろんですが、知名度向上も課題の一つです。

実際、今の段階ではタミヤホームのような解体会社があることを知っている人は少ないでしょう。

顧客数も限られているため、直接クライアントに対して「こういう会社です」とアプローチしていくことも一つの方法です。

ただし、それが多くの人に知られると、既存の業界の見解とぶつかることもあるため、あまり派手に宣伝することが難しい面もあります。そのため、少しずつ認知度を上げていくことが大切だと思います。

Q3: タミヤホームは、どのような方に知ってもらうと知名度があがるとお考えですか?

現在のところ、主なお客様は不動産関係の方々が多いですね。

基本的にはBtoBの関係で認知を広げることが先決だと思います。

究極的には、一般の方から直接依頼が来るBtoCの形態が理想ですが、実際には不動産仲介業者やハウスメーカーなどが間に入ります。

こうした業者から「タミヤホームのサービスを使いたい」と選ばれるようになることが最初のステップですね。

理想の姿としては、顧客から「タミヤホームに解体を頼みたい」と指名されるようになることです。

Q4:空き家問題、防災の観点からも、今後、解体はニーズがある業種だと考えています。不動産流通業界に長くいらっしゃる大下顧問から、この解体業はどのようになっていくと予想されますか?

戦後、日本では多くの家が次々と建てられました。
当時は国が、とにかく人々が雨風をしのげる場所を持てるようにと、建てることが優先されていました。
その後も建築は続きましたが、年月が経つにつれて、こうした建物が老朽化し、特に空き家として残ることが増えました。

今の住宅問題の一因にもなっています。

3年ほど前、国交省の策定された計画で初めて明確に「たたむ」という表現が使われました。

これまでは「終わりにする」という考え自体が公には語られなかったんです。
しかし、老朽化した住宅や危険な空き家が増えていく中で、「たたむ」、
つまり終わりにすることも大切だと認識されるようになっていると感じています。

Q5:不動産流通の中で、家や建物に対する考え方が変わっていっているこのタイミングで、タミヤホームはどのような役割を担うべきとお考えですか?

「始まりの仕事」と「終わりの仕事」がありますよね。
例えば、出産は人の人生の始まりに携わる仕事で、明るくて「おめでとうございます」から始まる点で、楽しい面があります。
介護や葬儀などは人の人生の終わりに関わる仕事であり、悲しい側面があります。

解体も、終わりに関わる仕事です。

これまで次々に建物が建てられてきた中で、これからはしっかりと終わらせる仕事を担うのも大切だと感じています。
そういった仕事は一見するとあまり派手さもないし、参入障壁は大して高くないけども、みんながやろうとはしてこなかった仕事です。

でもそこをきちっとやる担い手がいないと、 終わりにできない。

そういう意味では、空き家・古い家の解体っていうのは、すごい速さで進んでいくと思いますよ。

そうなった時に、やっぱりちゃんとやってくれる会社がそこにあるのかと。

壊すこと自体はもしかすると技術的には誰でもできるのかもしれません。

ですが、どれだけ近隣の人に迷惑をかけない壊し方をしていくのかっていうのはこれから先、大事になっていく考え方だと思います。

Q7:そういった点では、タミヤホームの「解体コンシェルジュ」が、近隣住民のあいさつ回りも含めた周辺のケアにあたることは、これから必要なことと言えますか?

そうですね。

解体業では、職人を数人自社で抱えて依頼を受けている会社がいくつもありますよね。 何十年何百年という中で、解体業のメインのスタイルなんだと思うので、そういう歴史があるから、なかなか業態全体でそのスタイルをすぐに変革するのは結構難しいものだと思います。

一方で、タミヤホームは解体業の中にいますが、「解体コンシェルジュ」という立場ですよね。

解体の壊す作業自体は下請けの職人に依頼をしていて、
解体の仕方とか、近隣の人に対してのご挨拶だったり、近隣に迷惑や傷がいかないようにするための手配だったり、 この部分を担っています。

要は、タミヤホームは顧客と解体業者や職人さんの間に入ってるわけです。

だから解体を管理する、マネジメントという立ち位置です。
解体業者や職人さんと、お客の間に入ることで解体業の中に新しい文化を作っていき、業界を変えていこうとしているのがタミヤホームだと、言えますね。


大下顧問、お忙しい中、ありがとうございました!


解体業界の改革には、顧客視点を貫き、透明性を大切にしたアプローチが求められることが、大下顧問からの話でよく分かりました!

今後も大下顧問には、田宮社長と共に未来を見据え、信頼を基盤にした業界の新しい在り方を築き上げていっていただけると思うととても心強いです。

大下顧問のお話前編はこちら



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