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「イル・ポスティーノ」:世界全体が何かの隠喩になっているんですか?
世界全体が何かの隠喩になっているんですか?
これは、ポストマンのマリオ・ルオッポロが、詩人パブロ・ネルーダに尋ねた問いです。心にとっておきたいな、と思いタイトルにしました。
海辺で話すマリオの隠喩(メタファー)が素敵。
「言葉が寄せてはかえした」「船酔いになった」「言葉の真っ只中で揺れる小舟のよう」
ちなみに、映画タイトルの「Il Postino」は、英語だと「The Postman」。
映画のなかの景色と、言葉と、ポストマンのマリオ・ルオッポロと詩人のパブロ・ネルーダの人間性が、美しくて、、、なぜか涙がでてくるほどです。
ネルーダは「grazie」と、いつもお礼を伝えます。そして、ネルーダのお家の素敵なこと!
「詩は書いた人間のものではない。必要な人間のものだ」というマリオに対して、「とても民主的で立派な考え方だ」とかえすネルーダ。
このやりとりが好きです。
作品の舞台となったロケ地は、ナポリ沖合のプロチダ島と、シチリア島近くのサリーナ島らしい。プロチダ島を訪れた方の旅行記を読んで、ここがいまいちばん、行ってみたい街になりました。
ここに行きたい。
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