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西加奈子「きいろいゾウ」

 ツマ(妻利愛子)はムコさん(武辜歩)を愛していました。ムコさんもツマを愛していました。だけどお互いはお互いを失うことに恐怖していました。
 そんな二人は「簡単な、だけど途方もなく尊いこと」(428頁)に気づくことで、共に美しい世界を歩み出しました。

 きいろいゾウの話を主軸に、情感あふれる物語がいくつも展開されていきます。
 それらの物語は複雑に絡み合っていますが、とても美しく緻密に設計されており、読み進めるたびに謎解きのようなわくわく感が脳内に広がっていきました。
 西先生が紡ぐユーモラスでビビッドな表現はもちろんですが、それを支える凄まじい構成力にも圧倒されました。とても面白かったです。


 もし〇〇になったらどうしようって常に考えちゃいます。今もそういう不安はあります。めっちゃあります。ぐらぐら。足元ぐらぐらです。ちょー不安定。
 欲しい。奪ってでも欲しい。しがみついても、めいっぱい引っ張っても、崩れたりちぎたりしない安定した何かを。
 西先生はそんな揺るぎのない確固たるものを示してくれます。そしてそれは「ただそこにあること」を再確認させてくれます。「知っていた」を「知ってる」に変えてくれます。

 不安で目の前が真っ暗でも、不安が霧のように立ちこめてしまっても、そこに満月があるよ、そこに太陽があるよと、隣で指さして教えてもらっているような、そんなこころ安らぐ気持ちに包まれます。

 どう?この例え。わかる?わかんないよね。


 衝撃。感動。伝えたい。下書きする。下書きした。書く。書くぞ!……。寝るか。

 満足しちゃいました。自分しか分からないメモになっちゃった。どうしてこんなことに。まあどっちにしても公開したら著作権的に何かあるかもだしやめときますわ。
 とりあえずオリンピック一緒にみようや!男子バレー…くやしすぎるよオレは。柔道、バスケ、サッカー悔しい試合多すぎ!

 あれ?男子バレー負けたってことはオリンピックほぼ終わり?くやしいよオレは。


西加奈子「きいろいゾウ」(株式会社小学館、2008年)
表紙画像↓


 

 

 

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