会社が無くなると家族に告げた日
「その会社おかしいよ、もう辞めなよ」と、散々言われてきた。
そのうち私は、友人に会社の話をしなくなったんだ。嫌そうな顔をされるのが、すごく悲しかったから。
自虐的に「社畜だしw」とか言いつつも、実はあまりに仕事が好きすぎて、たいして辛いとも思わなかった。もちろん、定年まで働くつもりだった。
退職して半年。やっと目が覚めた人です。
\おはよーーーーーー!/
家族にも拒まれた私の会社
身内にも嫌悪される、正統派ブラック企業だった。
営業所の閉鎖を知った日の夜、茫然としながら帰宅し、泣きながら家族に「会社が無くなる…」と伝えたら
皆、一斉に笑顔になりました。
夫は「よっしゃー!!」と叫んだよね。
しかし、家族の感情は複雑だったようです。やっとか!良かったー!という安堵90%と、でも本人悲しんでいるし…という微妙な空気10%。
「でもさ、結果的にこれで良かったんだよ!!」と、通算100回くらい言われた気がします。
【ブラック企業を辞めた今、思う事】
当時の私は、こう思っていました。
何が「結果的に良かった」なの?全然良くないよ。こちとら辞めたくないって言ってるの!
どうせ誰も私の気持ちを分かってくれない…と落ち込み、畳にのの字を書いたり(え?)とにかく不貞腐れていたんです。
今なら分かる。会社の為に休みなく働く毎日で(言葉通りです。休日は休まない)
身を粉にして朝から晩まで働く事で、何かが麻痺して変なアドレナリンが湧き出ていた。ワラワラと。
仕事が人生の全てって勢いで生きていた。
【会社都合で退職は運が良かった?】
幸か不幸か、私は何もしなくても会社が消えて退職となったけれど…。もしもあのまま、定年まで働いていたら、私はどうなっていただろう。
家族には、「いつか過労で倒れるよ。こんな働き方がまかり通るのがおかしい」と、散々言われてきた。
私は会社大好きマンだったから、全部聞き流していたけどねw
【身内の不幸があっても、朝だけ出社】
私の上司も、プライベートを犠牲にしていた。さすがの私も衝撃を受けた出来事がある。
上司は、自分の実の母親の葬儀の日まで「まだ時間あるから」と、会社に寄ってから斎場に向かったんだ。
え?忌引き使えって?ナニソレオイシイノ状態よ。
本社には適用されるけど、末端には…あるけど無い。
絵に描いた餅かな。
上司は2日休んだことになっているけど、お通夜も告別式も朝は出社していたよ。
まあ、この上司が私の「揺るがぬ社畜魂を育てた張本人」なわけですが。それはまた、別のお話で。
【本社に聞いても明確な返答無し】
会社が無くなると知った時、おぼろげながら脳裏に浮かんだのは(すんじろー?)失業保険のこと。
私は会社都合で退職になるし、もらえるお金が気になるところ!
なので、退職に関しての手続きなど本社に質問してみた。調べておきますね~って言われ、それっきり音沙汰無し。退職に関する手続きどころか、その他説明も一切なかった。
そりゃ、みんな漠然とした不安に襲われていったよ。
だって私達には、会社無くなるよ!ということしか情報が無いんだもの
人生の大きな分岐点なのに、この先必要なアイテムが不明どころか…。そのヒントがやけに少ないのは一体どういう事だ。
【有休消化させたくない空気が凄い】
これはブラック企業の基本ですね。
パートさんの有給消化を相談したら、「退職前に有給消化?取れるならいいんじゃないですか?」
取れるならって、なんでしょうね母さん…。
私達社員はそれぞれの道を行く
私の上司は同業他社に引き抜かれ、後輩社員は全く違う業種に転職した。
社員は全員、絶対無理なんだが?という場所に辞令を出されたので、退職しか道はなかった。
(私も隣県で借上げ社宅に住めと言われた。補助2割で。に…2割って!)
結局私は、社員の中でただ1人行く先も決まらぬまま退職。そして1ヶ月以内に、様子のおかしい会社に就職して今に至る。
私は今、必死に生きている。
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