見出し画像

自覚なき社畜の覚え書き

助けて、チョビ…!

会社閉鎖を知った夜。
「動物のお医者さん」を一巻から読み直し、現実逃避した記憶があります(激しい動揺)

恥ずかしながら、私は自覚無き社畜でした。
言われるがまま会社に尽くし、立派な社畜に育ってしまうま。

社畜編(そんなのあった?)最終章です。


本社人事部と直接対決

会社が無くなると知ってから、心の片隅にほんの少しだけ期待を抱いていた。

\それは退職金/

重い空気の中、僅かに照らされた光

\それが退職金

君が見た光であり、僕が見た希望だ。


【本社との面談で敗北】

最後の最後まで退職金が出ると信じていた。
何だかんだ言いつつ、いくらかは貰えると思っていました。だって、会社都合ですよ?

本社との面談で、退職金は…無いねぇ~と軽やかに言われた時は、冗談じゃなく声が出なかった。



【何故か有給残数を教えたがらない】

ブラック企業の基本のキ。
当然、有給消化もさせてもらえなかった。10年の間で、合計8日くらい取得したと思う。(医療ミスで絶対安静になった時に使った)

何故か有給残数を教えてくれない会社なの

給与明細にも載っていない。
どこを探しても載っていない。
鞄の中も机の中もふふっふぅ〜!!状態よ。

「本社に聞いたらすっげーダルそうに教えてもらえる謎システム」でした。だから私は、何日与えられて何日捨てられたか実際は把握していません。

え?普通は翌年繰越や内々で現金化だって?一体何の話ですかい(急な江戸っ子)



【会社都合なのに有給全捨て?】

そんなわけで、退職する時も有給が余っていたけど、当然最後まで使う暇が無かった。
有給消化させてくれ!と人事部との面談で直談判したら、「それは難しい」の一言で流されそうになる。

いくら何でもそれはおかしい!と必死に食らいつき、何とか一週間だけ認めてもらいました。

いや、まだまだ残ってるけどね?

社員で有給が認められたのは、直談判した私だけ



上司が一番の社畜だった

私以上にエリート社畜の上司。
黙って全て本社に従った結果、有給全捨てでフィニッシュです!

上司よ。ああ、私の上司よ。
どうやら私を守ってくれそうにないから、たった1人で本社と戦ったのに。

「そんな事言うなんてどうかと思うよ」と、遠回しに注意してきたのは何故?何も言わずに従うのが美徳ってこと?
「俺なら、世話になった会社にそんなこと言わないけどね」って。

ちょっと待て。世話になった…だと…?



【口調は穏やか、言ってること極悪】

私の上司は、まるで北風と太陽のような人でした。

穏やかで凄く優しい人。
だけど、明らかにダメな働き方をする私たちを「助かるよ、ありがとうね」という言葉や、時々買ってくる差し入れで全力疾走させた。

直属の部下である私は特に上司に傾倒していた。

上司の困った顔や、「どうしようかなぁ…」という独り言で、私はすぐに動いた。
電話があれば休日でもすぐさま出社した。何なら、いつ呼び出されても良いように、すぐに駆けつけられる範囲で待機していた。


ああ、そうか。
私の社畜耐性が強いのはこの人の下に居たからだ。

さよなら、元上司。
濡れた子犬みたいに弱々しいところ、嫌いじゃなかったよ。お互い、こんな会社で定年まで働かなくて良かったよ。

結果オーライってことで。ね!


この記事が参加している募集

もし良かったらサポートをお願いします。ヒールの底が内側だけすり減っているので、まずは均等な靴を手に入れます。そして踏み出す一歩となる(気がする)