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【嘘だろ?】脱社畜したら空の巣症候群になった【泣くほどか?】

やあ、元ブラック企業の社員だよ。
離れ離れになったみんな、元気?調子はどうよ?
私はね、今にも潰れそうな零細企業で働いているよ。社畜時代よりはだいぶ楽に生きているかな。

なんて軽やかに喋っているけれど。実は私、退職するまで社畜の自覚が全くありませんでした
今思えば、働き過ぎて思考が麻痺していたのかも。

好きで働いているだけなのに、なぜみんな不憫な目で見てくるの?と、腹を立てたりしてね。

さて、仕事を取り上げられた社畜はどうなるのか?ぜひ読んでみてくださいね。



会社都合で退職


⬆️脱社畜するまでのお話は、こちらです^^



そんなわけで、晴れて無職の仲間入りを果たしたわけですが…。
2日で嫌になりました。

友人には「しばらくゆっくり休んで」と労われるし、家族にはブラック卒業おめでとう!と、盛大に喜ばれたけれど。無職って、ちっとも楽しくない。

ゆっくりとは一体。暇なら寝てろって?
いやいや、全然眠くないよ。家事も終わったし、まだ朝9時だよ。で?ここから私は何をすればいいの?

……暇なんだが?

退職証明書が届くまで職安に行けないし、面接予定はまだ先だし。

……暇なんだが?(二回目)

鍛え上げられた社畜、暇を持て余しがち



【仕事を取り上げられ自信喪失】


ねぇ、私って何のために生きているの?アルプスの山に向かって叫びたいよ。

教えて翁ー!!!

仕事しかしていなかった私は、すっかり自信を無くしていた。ただ座っているだけで時が過ぎていく。
この瞬間も、私は何も生み出していない。自分はなんて生産性が無い人間なんだ…と気分が沈んだ。
そんな無職3日目。


何もしない事への焦り 

何もせずに時が流れていく。やるべき作業が無いと、めちゃくちゃ不安になる(社畜末期)こんな生活がいつまで続くの?え、もう無理かも。
お願い、会社に帰らせて…!
冗談じゃなく、当時は本気で帰りたかった。

誰にも内緒にしていたけど、こっそり発信するね!
(インターネットとは?)
退職後も幾度となく会社を見に行っていました。そう、まるで元彼のアパート付近をウロウロするストーカーのように
すっかり中身が空になり、人気のない建物を何度も見に行っていたんだ。


【社畜なりの言い分とは】

そりゃ家族も辞めさせようとするわけだ…。散々言われました、会社辞めろって。でも私は、辞めなかった。まるでDV男をかばう女のように

〇社だっていいとこある!
残業代払ってくれるし!ブラックじゃない!って、本気で言っていました。

もういい。誰も私のことなんか分かってくれない。
〇社は私がいなきゃダメなのに…。私が会社を休んだだけで皆に迷惑がかかるのに、会社を辞めろって?

あり得ない、そんなこと出来るわけが無い!

ごらんよ、あれが脳をザブザブ洗われた社畜だよ




【社外からも働き方を疑問視される】


365日のうち、330日は会社に居た私。
出入り業者Aさんに、こう聞かれた事もありました。

Aさん「土日も正月も毎日会社にいるけど、問題ないの?」
私「昨日休んだよ?」
Aさん「いや、昨日も居たじゃん」
私「半日+半日で1日休みだから、昨日が休日なの。会社に来たけど休日だよ(文字にすると混乱するね)」
Aさん「…それアウトじゃない?」
「セーフだよ??」

よよいの、よい。

お金じゃなく、働き方が完全にアウトなんだよね




残業代は出る=ブラックの特徴に当てはまらないと、そう思い込んでいたんです。
残業代で稼いだ給料で騙されがちだけど、ボーナスがずっと寸志レベルって。今思うとどうなのよ。




沁みついた社畜魂

こんなんじゃダメだ。この暇を満喫しなきゃ…!(使命感)
エコバッグをぎゅっと握りしめ。スーパーを二軒はしごってみた。←こんな言葉あった?

足取りも軽く自宅に戻る。早速食材を下味冷凍!出来る主婦は違うわねぇと自画自賛。
実はレパートリーは貧相だし、魚すらさばけぬ女だが…脳内ではつくれぽ100越えの勢いである。

しかし、張り切っていたのはこの日だけだった。



【仕事を失い、空の巣症候群に】


私は、あっという間にやる気を失った。時間は有り余るほどあるのに、全てが嫌になってしまったのだ。
どうやら私…
退職して、空の巣症候群になってしまったようです。

子供じゃなく、会社に。

いやいや、本当に笑いごとじゃなくて。
昼間1人で家に居ると、「私はもう誰からも必要とされてないんだ」なんて。
自分の存在意義を見失い、古ぼけた畳の上で静かに泣く中年女(ねぇ怖いってー)

会社に依存していたと、今ならわかるけれど。当時はあまりの落ち込みように、本気で家族にも心配されました。



【ただ時が過ぎていく無職期間】

行き先を見失った私は、毎日ソファに座り、古ぼけた天井の壁紙をじっと見上げていた。
昭和を感じる天井だ。天丼、天井、天丼…。

啄木がじっと手を見つめた心境程では無いが、そこそこアンニュイな気分になった。


これからのこと


ずっとソワソワしていた。私はこの年で、再び正社員になれるのか?と。思い描いていた、「定年退職からの再雇用」の変更を余儀なくされたけれど。

私はまだまだ仕事がしたい。
そして次も、やっぱり一人事務がいい。

「次は普通の会社が良いな…」と、ボソッと呟いたら家族がめっちゃ驚いていた。
あの会社が普通じゃないことに、tamayuraが気付いたぞー!と、感激する家族。

え、そ、そんなに…?と引くほど喜ばれた。

無職5日目。
ようやく、まともな会社員への道を考え始めた。





それからすぐに転職し、零細企業の社員となった。
今も「なんかちがうなあ」と思いながら、日々働いています。

例えば「監視カメラで見られている」とか、「上司がトイレのドアを閉めない」とか。
悩みは色々あるけれど、そのお話はこれから書いていきます。


ここまで読んでくれて、どうもありがとう。
また来てくれたらとても喜びマース。



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