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障害特性について知ると人間性が豊かになる

私は一昨日(10/29)中高生のスピーチを聞く機会があったのですが、学習障害を持つ高校3年生の女の子の話がとても印象に残りました。

その子は学習障害により小学校に馴染めず、特別支援学級に移動した先でもいじめにあい、担当の教員からも見放され勉強を教えてもらえなかったそうです。

その子が一番苦しんでいたことは、障害が外見からわからないために一般人の枠の中で落ちこぼれとして扱われてしまうことでした。

実際彼女は人柄も良く、学習面以外には問題がないので周りも彼女との接し方がわからなかったのだと思います。

その子は最終的に彼女を受け入れてくれる普通科の高校に進学し、生徒会長になり自分と同じ境遇の子を元気づけているそうです。それを見て私も何かできることがないかと思いこの記事を書いています。

私が皆さんにお伝えしたいことは、私たちが普段見えないところに苦しんでいる人たちがたくさんいることです。

昔の日本では障害者の方たちは受け入れてもらえず、家の中に隠されてしまうこともあったそうです。また、今のように社会福祉が整っていなかった頃は残念ながら生き残ることができない場合も多かったと聞きます。

最近障害者の方たちの数が増加傾向にありますが、それは障害に対する認知が進んだことが大きな要因です。つまり、障害者の方は昔からたくさん存在したのに見て見ぬふりをされてきたのです。

私は障害者の方の持つ特性が国民全体に認知されれば疑問が減り、彼らの抱える生きづらさは軽減されると思います。

例えば私には重度の自閉症の友人がおりますが、私は彼のことをとても尊敬しています。なぜなら彼は苦手なことも多いですが非常に社会貢献意識が高く、障害者雇用のモデルケースとして大活躍しているからです。

彼は他の人と関わっていく中に社会生活が成り立つまで自閉症の症状が緩和したのですが、自閉症の知識がない人が彼と話すと違和感を覚えると思います。

私は自閉症に関して知識を得るまで彼とあまり話していませんでした。
ですから、障害特性について学ぶことで彼の尊敬できる部分を知ることができて本当に良かったと思います。

私は優れた教師になるために障害特性について学び始めましたが、結果的に自身の人間性が豊かになったように感じます。皆さんも障害について知ることでもっとお互いを尊敬しあえる社会を目指してみませんか?

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