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「烏」滸がましいって読めます?
烏龍茶の「烏」が鳥じゃないって知ったのが確か小学4年生くらいだったと思う。プール習っていて、練習の後に飲み物を買う習慣があったんですよね。自動販売機で。ファンタやスプライト、アンバサ、たまにHi-Cを好んで選んでいて、その横に並んでいた仰々しい飲み物。それが烏龍茶でした。茶色いし、漢字だし、怖いし。
鳥の漢字に、なんか棒が一本足りないんで、間違っているんじゃないかって思いながら、違和感。それが「カラス」だってことはいつの間にやら知識として身についていた。ネットで調べるなんて時代でもありませんでしたし、多分どこぞの大人に教えてもらったんでしょうね。
ちなみに…
烏の語源ともう一つの鴉
1つは「烏」、そしてもう1つは「鴉」ですね。まず「烏」の方ですが、この字を初めて見たとき、「鳥(とり)とほとんど変わらないじゃん!」と思いますよね。横棒がたった1本ないだけの違いですから、読み間違えてしまうこともありそうです。漢字はもともと象形文字から来ていますが、「鳥(とり)」にあって「烏(からす)」にないこの上部の線は、もともと目を表す部分だったそうです。しかし、カラスの体は真っ黒ですから、通常の鳥と比べると、目の位置が非常に分かりづらいのです。そのため、目の部分の横棒がなくなり、いまの「烏」表記になったと言われています。さて、もう1つの表記「鴉」の方ですが、こちらは「牙」という字が入っています。しかし、カラスにあるのはクチバシであって、牙ではないですよね。この「牙」という字、実は当て字だそうで、カラスの鳴き声から来ているそうです。
カラスの独特な「カーカー」とも「ガーガー」ともつかない声を、昔の人は「牙」という文字で現しました。そのため、本来カラスが持たない「牙」という字が入っているのですね。上記した「烏」は象形文字ですが、こちらの「鴉」は形声文字ということになります。
鴉と聞くと、幽遊白書が思い出されます。好きなキャラクター。
最近立て続けに「烏」が出てきたので、この辺の思い出がふと湧いてきました。
烏滸がましい
おこがましいとは、「出しゃばったまねをする」「身の程知らずなことを言う」「分不相応である」「生意気だ」といった意味で用いられる表現である。古語「をこがまし」に由来する。漢字では、「烏滸がましい」と表記する。英語では、presumptuous と表現する。
いずくんぞ(烏)
「烏」の字に疑問代名詞(反語にも使われますね)の字義(や機能)が与えられた事情は「古代中国における読みが『焉』『惡』『安』などの疑問代名詞と通じていた(音声的に類似していた)ために仮借[1]された」という事情である、という説明がありました。
おこがましいとか、漢字あったんですね。烏滸=黄河やら揚子江に集まるやかましい人々を指しているらしく、これも仮借でしょうか。
調べものしていると、立て続けに似たような何かに遭遇することってあります。なんか頭良くなってきているな、なんて、烏滸がましいこと感じてしまいます。
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