「赤い」、青い、黄色い、緑…い?
そして、ピンクい。
昔々の学生時代。こんなやりとりがあったのです。
A:ねーねー、たまさかー。
B:なに。
A:みてみてー。髪ー、メッシュ入れたのー。
B:え、どこ。
A:ほらほら、ここの「ピンクい」とこ。
B:おー。いいじゃん。
ういやつめ。
「カワイイはつくれる」なんて言葉が流行ったな、なんて思い返して調べてみると、2006年くらいからの記事が見当たった。体感だともう少し前からあるような感じなのだけれど、そんなもんか。ささって心に残ってるキャッチコピーってのは偉大だ。
ここの「ピンクい」とこ。
カワイイを作ろうとしてるんだか、なんなんだか。もともとちょっとボキャブラリーの貧弱さが露呈してるようなタイプの子だったので、何とも天然から出た言葉のチョイスなんだか知らんが、絶妙な描写だと膝を打った。
「ピンクい」
わたしにとってはこの「ほらほら、ここの「ピンクい」とこ」は、「カワイイはつくれる」くらい偉大なキャッチだったりする。ツインテールをちょっとくりんと巻いた感じで、ピンクいメッシュが両方の束に、二本。
「ピンクいはカワイイ」
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ピンクい。
最近では定着しつつある表現みたいちょこちょこ。
従来は「○○い」と表現する色は六色とされていたらしい。
パッと頭に浮かびます?
六色。
以下がバチっとまとまっていました。
「日本語センター!!!」なんて称するとこが言うてはるので、そこそこ信じるに足るとは思う。
白い・黒い・赤い・青い・黄色い・茶色い
黄と茶には「色」がつく。確かに言われてみるとそうですよね。
「い」がついて描写する色は、他にない。
このあたりで調べると詳しく知れるのですが、もともと日本語では白(濃い)・黒(暗い)・赤(明るい)・青(薄い)が表現として使われていたようです。古くから用いられていた「色」に「い」をつける描写が定着しているというところでしょうか。
黄色と茶色は特殊な経緯をたどってるんじゃないかな、的な仮説も。
勉強になりますね。
もう数年すれば、例のピンクいももっともっと日の目を浴びて議論されるんだろうな。
なんてググったら論文書いている人いた。
けっこうまえ。
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「桃色吐息」「黄色い声援」なんてのもある種の発明な訳ですね。
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色で言うと、これがすき。
あれです。
江戸時代に贅沢しちゃあかんよ!って決まりがあった時に、カラフルな色が禁止されていて、茶色と灰色をびみょーーーーに色変えておしゃれして楽しんだという、何とも日本人的な素晴らしい文化から生まれたそれね。
江戸時代後期、幕府は贅沢禁止法、いわゆる奢侈禁止令を発令し、どんな身分であっても、贅沢な着物を着てはいけないとされました。庶民の「着物の色・柄・生地」にまでも細かく規定を設け、きものに関して身につけられる物は、素材は「麻」または」綿」、色は「茶色」「鼠色」「藍色」のみと限定されてしまいました。
引用:きもの用語大全
きれいですよ。