育児書10冊に共通!子どもとの関わり方のコツ10選
幼児期の子どもって、なかなか親の言うことを聞かないですよね。毎日怒鳴ってしまっては自己嫌悪になる日々が続きがち。どう考えたって、子どもにも自分にもよくない日々でした。子どもの成長とともに、私自身も成長したい。状況をなんとか解決したく、図書館やkindle unlimitedで育児書を読みまくりました。
多くの育児書を読んで、思考が整理されたからか、子どもの行動に対して感情的に怒ってしまうことがほどんどなくなりました。
このnoteでは、育児書に書かれていた10の共通点と、それぞれの本の紹介をさせていただきます。ぜひ、子育てという人生のキャリアを積み重ね、自己成長するためにも、全国の怪獣使いたちの参考になれば幸いです。
【前半】子どもとの関わり方|子どもの感情を決して否定しない
①共感
子供はまだコミュニケーション能力が未熟。感情が爆発してどうしてよいか分からなくなったときにぶってきたり、暴力的なことをする。そんなときは、暴力を働いたことだけを叱るのではなく、「どうしたの?」「○○が嫌で、なんて言っていいか分からなくてぶっちゃったの?」と、子供の代弁者になって言語化の手助けをしてあげ、子どもの感情に対して共感する。
②信頼関係
アメムチで支配しない。愛情を取り下げない。無条件の愛情を注ぎ、信頼関係を構築する。ただ存在するだけで愛される経験を積む。
③受容
子供の感情は決して否定しない。行動そのものよりもその気持ちを褒める「自分の気持ちを伝えられてえらかったね」
④感情の開放
無理やり泣き止ませるなど、感情に蓋をさせず、感性を鍛える。自己肯定感を高められる。子供が困っているとときに、親に相談しやすくなる。
【後半】子どもとの向き合い方|誤った固定観念をとっぱらう
⑤子どもも一人の人間
子どもは何もできない、と思ってる?決してそんなことはなく、子どもができることはたくさんある。誤った固定観念により、先回りしてしまう。ぐっとこらえて見守ろう。SOSが出た時だけ、助けてあげよう。
⑥親の責任
こんなにイライラしてしまうのは全部子どものせいって思ってる?そんなことない。子どもを産んだ親の責任を子供に押し付けないで真摯に向き合おう。出かける先も、食べるものも、基本的に子供は自由に決められない。親に従うしか生きるすべがないという事実をきちんと理解すること。
⑦対等
親子関係は上下関係って思ってる?決してそんなことはない。対等な関係であって、互いに尊重しあうもの。
⑧成長のお手伝い
しつけとは、叱ることではなく感情を子ども自身で切替えできるようにお手伝いをすること。
⑨みな、対等
長男・長女だから下の子の面倒を見なければいけないって思ってる?そんなことはない。生まれた順番に関係なく、子供は子供らしく生きる権利がある。子供に役割をつけないで、対等に接しよう。
⑩ずっと一緒ではない
子どもとずっと一緒に生きていこうと思ってる?残念ながら、母子には必ず別れがくる。社会で一人で生きていけるように育てることを目指そう。(我が家は寝る前、
「大好きだよ」「ずーっと一緒にいようね」
という甘い時間があるのですが(笑)これを読んでドキッとしました。ずーっと一緒にいることを求めるのはお門違いなのだと。子離れ・親離れを必ずできるように、相互依存することのない関係性を築いていきたいです。
大事な前提条件があった
まずは親が自分自身をコントロールできるようになることがファーストステップだということ。
そのためには十分な休息・睡眠、運動のセルフケアが最優先で、それによりアンガーマネジメントができ、結果として子どもに向き合うことができるのです。
実際に読んだ育児書10冊
自分自分が親にされて嫌だったことの連鎖を断ち切る方法があります。自分対子供、ではなく、自分が子供だった時の記憶を思い返して、少し辛くなる人もいるかも。新しい切り口で自分と向き合えるのではと思います。
2.あ~、また言っちゃったがなくなる男の子ママの言葉かけ便利帳
子供に言葉がけをするときの具体的なフレーズが集まっています。NG例には私が毎日使ってしまっている言葉だらけ…。例えば、「こら、やめなさい!」、「何でそんなことしたの」、「大丈夫、大丈夫」。「すごいね」、「早く食べなさい」、「おばけが来るよ」、「違うよ」、「連れて行かないよ」、「待ってて!」…。これらの言いかえが全て記載。まだうまくコミュニケーションがとれない子供の代弁者になって、息子に寄り添母になりたいです。
令和30年、今の子供が大人になっているとき、どのような時代なのか?を逆算して得ていたいスキルや特徴を具体例とともに整理されていた。我慢を強いられてきた子供は同時に「感性」を失う。この「感性」は令和30年には重要な能力。すべての原動力が「感性・感情・欲求」であるためだ。子供の感情は決して否定することなく、また日ごろの会話から「私はこれが好き\嫌い」と話し、互いの感情を認め合う家庭環境を作ることが大切です。これ、ワーママはるのライフシフト術でも言っていたな~。べき論で人を制裁するのではなく、好き・嫌いでとどまる方がよいと!
アドラー心理学にもとづいた子育て指南書。これまでの文脈とは一風異なり、「ほめる」ことも否定しています。ほめも叱り同様、上から目線の評価で子どもをコントロールしようとしており、結果的に親に依存させてしまうからだ。褒めたとしても、ご褒美がないと行動しない子どもになってしまう、と。じゃあどうするかというと、勇気づけをするようです。具体的には、子どもの気持ちに横に立って共感し、今、どんな感情なのかを聞くことが重要とのこと。2.あ~、また言っちゃったがなくなる男の子ママの言葉かけ便利帳や3.令和時代の子育て戦略に比べて具体例が少ないので、どう行動していこうか悩ましいところ💦
5.子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!
図書館で49人待ちだった人気の本…(笑)しびれを切らしてkindle本を購入しました。遊びを取り入れて楽しく接するアイディアが盛りだくさん。かなり実用的なヒントがあり。我が家でも早速実践したアイディア…「ピンポンパンポーン!今からママがお話をします」「(調理前に)これ、、伝説のトマトなんだよ。見てみて!」「あれ、進んでないね。何かあった?」「きれいになってきたね!残りもできそうだね!」
6.モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
こちら、amazon kindle unlimited にあります。4.家族の教科書 子どもの人格は、家族がつくる同様、ほめること(特にご褒美をやること)を否定してますが、より深堀していて理解しやすかったです。アメムチで条件を付けてコントロールするのではなく、無条件で子どもの気持ちに寄り添うこと。子どもの行動の理由を考えることで、より子どもの感情を伸ばすことができます。後者のように、子どもはどっしりと受け入れてくれる安心感を求めているのです。
ほめ方のコツは3つ。1つ目はプロセス、努力ややり方をほめること。2つ目はもっと具体的にコメントすること。3つ目はもっと質問すること。褒めるときのみ、「なんでこうしたの?」と聞いてよいのです。(目からうろこ)
叱り方のコツは4つ。1つ目は「こら!」「だめ!」は禁句。2つ目はプロセスに目を向けること。3つ目はよくなかった行動の理由を考えて、伝えてみること。4つ目は、主語を自分(親)にしたアイ・メッセージで気持ちを伝えること。(アイ・メッセージはほとんどの育児書に書いてますね)
7.PHPのびのび子育て2021年6月号 思いどおりにならないと 乱暴になる子、すぐ泣く子
図書館の雑誌コーナーにあった月間雑誌。恥ずかしながら、最近まで知らず…。そしてなんと来月から休刊だそうで💦バックナンバーを買いたい!と思うくらい読みやすい雑誌でした。今回の特集は、ずばり癇癪対応。いやいや気は過ぎた?ものの、4歳を目前に「怪獣」と化すわが子にどう手立てすべきかを具体例とともに示してくれています。共通点は、共感+理由+選択肢。例えば、「そうだね~、このお菓子美味しいよね。私も好き(共感)。だけど、もう少しで夜ご飯の時間だから(理由)、また明日にするか、夜ご飯の後に食べるか、どっちがいい?(選択肢)」ちゃんと子どもの意思を尊重しつつ、さりげなく誘導できるのです。ついつい、「ダメでしょ!(取り上げる)」みたいな強引な手段を使ってしまっていましたが、本書を読んでからは3セット(共感+理由+選択肢)、しかと頭に叩き込みました。
8.非認知能力を育てる あそびのレシピ 0歳~5歳児のあと伸びする力を高める
非認知能力とは、読み書きそろばんといった認知能力ではない力。頑張ろうとする意欲や感謝の気持ち、自分の感情のコントロールや自分を大切にする力のことです。この能力は、成功を予測する因子として登場し、6才まで、つまり小学校就学前までの年齢が最も鍛えられるということです。instagram界隈では幼い子どもへの知育(数字・ひらがな・カタカナ)教育が盛んですが、非認知能力について知ってから我が家はいったん辞めました。
非認知能力を育てるための基礎として、アタッチメントが土台にあります。アタッチメントは、無条件の愛を受けることで大人との基本的な信頼感を持つことです。これは今までの書籍にも共通して記載のあった思想でした。
なお、本書後半は非認知能力を育てるための遊びのレシピがありますが、正直、どれもほとんどやっている遊び(というか子どもが自主的にやっていること)ばかりなので参考にはなりませんでしたが、あ、これでいいんだなという安心感は得られました。
9.1万組の親子をみてきた幼稚園の理事長が教える! わが子が幸せになるために必要な3つの力
探求力・計画力・実行力の3つを育てることで、自分らしく生きる子どもになると主張する幼稚園園長の考えがまとめられています。注意点は、押しつけ・先回りをしないこと。選択肢を子どもに与えることで、それを尊重し、そして親は決してぶれないこと。たとえ後から子どもの主張が変わったとしても、「次からはちゃんと考えてお返事をしましょうね」と、結果は譲らないのです。そうすることで、未来に対する思考が育つのです。また、子どもの主体性を育てるために、決して先回りをして手伝ったり、「落とさないでね」「汚さないでね」と水を差さないのです。もし、子どもからSOSを出されたら、その時初めて手を差し出すのです。つい親としては冷や冷やしてしまいますが、そこは辛抱強く子供を信じて待つことにしましょう。このあたり、「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」にもあった 子どもにできることはたくさんある という思考のシフトが根本にあるなあと繋がりを感じました。
また、具体的に行動に移したのが第三章「計画力の育て方」のうち2つ。1つ目は「カレンダーをリビングで共有して日にちや曜日をお話しし、未来の感覚を持てるようにすること」。2つ目は「今日の良かったことを親子で教えあう時間を作り、ポジティブな記憶を思い出す練習をたくさんすること」。親である私自身にとっても毎日が前向きになれる習慣になりました。
これまでの本とちょっと違うのが、対子どもとのやりとりのみならず、「親自身のケアの大切さ」にきちんと言及していること。まず自分自身のケアをすることで、子どもの世話をする余裕が出るのです。ついつい子ども優先していて心がすり減っていましたが、順番が違うのでした。(確かに最近、育児書を読むために一人になる時間を作り出してからか心の余裕が出てきてます)
子どもが幼いと、ついうっかり侵してしまいがちなバウンダリー(他者との境界線。)これをきちんと尊重する。例えば無理やり食べさせる、薬を飲ませることや、「やめて」と言われてもくすぐり続けるとか。これ、注意しようと思いました。
子どもが失敗してしまった後、決してぐちぐち言わず、「次はどうしよっか?」と質問する。自分で決めたことの方が行動できる。
以上、10冊の紹介でした。
実はまだまだ読んでいる育児書があるので、新しい知見があれば後日追記するかもしれません。
どなたかのご参考になれば幸いです。また、これ良かったよ!という育児書があったら教えてもらえると嬉しいです。すぐ読みます。
すべての親が、子育てを通して少しでも楽しい毎日を過ごせますように!またね。
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