管理職3ヶ月目の雑感
そうなのです。この春から管理職とやらになってました。こんな志を面接官にぶつけてた去年がもう懐かしい。
恥を忍んで言いますが、だいぶテンテコマイな日々を送っています。
忖度なく文字通り受け止める文化にしようぜ!
→コミュニケーションに当てる時間的余裕がない
1on1では部下の話をジャッジせず聞ぜ!
→それは…と言いたくて仕方がない
管理職とはいえ時短勤務!ドンで帰るぞ⭐️
→時間外でも容赦なく降り注ぐメンション
土日は家族の時間だぞ⭐️
→ゴルフコンペ⛳とその練習に明け暮れる
部下の成長のためにこのタスクは任せてみる!
「あの件、どうなった?」
→あ!忘れてました!
メンバーはめちゃくちゃよく頑張ってくれています。だからこそ、どういう伝え方をしたらいいのか悩みます。まるでchatGPTよろしく、返ってくる反応は自分のプロンプトに依拠するのです。
一方で、すべてが自分のコントロールの範囲にあるという思考は大変おこがましいです。行き過ぎた自己啓発的思考は時に危険なニオイがします。
とはいえ、じゃあ私のできることはこれ以上ありませんと諦めるのか。というと、そう簡単に割り切れるものでもありません。
・・・この葛藤にあります。
伝えると伝わるは全く違うこと。
やり方がわからないときはわかるまで一緒に伴走すること。
けど、どこまでやる?
どこから割り切る?
ちょうどいいバランスとなる支点を模索中です。
📚最近読んだ本📚
谷川嘉浩さん経由で三宅香帆さんシリーズにはまってます。
映画「花束みたいな恋をした」を事前に観る用意周到っぷり!(社会人になってパズドラしかできなくなった麦くん・しかし自己啓発本なら読める姿が自分と重なってヒリヒリ痛い)どうすれば働いてても本が読めるようになるか?をテーマにした後半では、「全身全霊は楽な働き方だ」(うろ覚え)の言葉に救われました。半身にならざるを得ない育児中の時短社員にとって、分かってもらえたような安心感があります。成長!成功!自己実現!…そんな社会ってどうなの?と、ひとつの問いを立ててもらったと解釈しました。
そして、上記の全身全霊な働き方を支えていた構造のB面にある、家庭内における母と娘という切り口から社会を刺したのがこちら。
タイトルが物騒すぎて購入をためらったのは事実だけどwメタファーですからね。全身全霊社会による父親不在の家庭において、複雑に拗れてしまった母と娘の関係をどのように解決するか?年代を代表する数々のフィクションを挙げて、模索・提案する本です。読みながら、自身の母親を思い浮かべずにはいられないテーマです。一方で、息子と母の関係もまさに同じように空り得るものだなと思いました。わたしが母から受け取った規範は何なのか。そして連鎖するように自分が子供たちに与えてしまっている規範は何なのか。子ども達はそれをどう乗り越えるのか。じっくり考えながらもう一回読みたい本。
オーバーザサンでみかさんが絶賛していたヘミングウェイの「老人と海」を読むも、速攻で挫折したわたしのための本。読みたくなる本が増えて仕方なくなる!(嬉しい悲鳴
あとさ、著者の声を一度聞くと、著者の本を読んだときはその声で再生される現象に名前を付けたいですね。
おしまい