【社員3名|平均年齢37歳】弊社のクセつよメンバー紹介。
私が働くバーベキュー場「タマリバー」は、夫と私ともう一人の、合計3人で運営しています。
先日、お世話になっている金融機関の方と夫が話していた時、
「御社の3人目のメンバーの吉川さんって、何者ですか?」
と聞かれたそうです。
その時夫は「えーっと彼は神奈川出身で、趣味は登山で」と答え始め、金融機関の方は「いや、そういうことを聞きたいわけではなく・・・」と苦笑い。
求められていたのはイケイケベンチャー役員のような輝かしい経歴だと思います。例えば、きっとこんな感じ。
残念ながら、弊社にはこのような経歴を持つメンバーは誰もいません。
今回はそんな弊社の個性あふれるメンバーを紹介します。
1人目:探検しすぎて感情をどこかに置いてきた吉川(よっしー)
金融機関の方が「何者ですか」とおっしゃったのは、きっとその風体によるところだと思われます。
183cmの高身長、公私問わずアウトドアウェアを着て現れ、目の下にはいつもクマができている。
彼は「はつらつ」という言葉から一番遠い場所にいるメンバーです。
彼を語る上で外せないのが、大学時代に所属していた部活です。
てっきり長身を活かしたバレーボールやバスケットボール部出身なのかと思ったら、まさかの「探検部」。
探検って、何?
「探検部」と言われても、何を探検するのか、どこを探検するのか、なぜ探検するのかなど、わからないことが多すぎます。
本人に聞いたところ、
南米アマゾンのジャングルでインカ帝国時代の財宝を1か月間探し回ったり。
手漕ぎのゴムボートで辿り着いた無人島に宿泊したり。
真冬の暴風雨の中、ママチャリで神奈川から名古屋まで往復したり。
とのことで、何をしていたのか余計にわからなくなりました。
なお、何度聞いても「なぜ探検するのか」について納得できる回答を得ることはできませんでした。
過酷な活動を重ねる中で忍耐力がつきすぎたのか、感覚が麻痺してしまったのか、とにかく動じない。焦らない。そして覇気がない。
いつも、どこで何をしているのか謎めいています。
Googleカレンダーに「山」と書かれているのを見ると、ああそうか、今は山の中にいるんだな、と思います。
ただ、「どこの山に登るか」はいつも共有してもらっています。
勤怠管理のためではありません。
生存確認のためです。
そんなよっしーですが、タマリバーでお世話になっている方から柿や梅をいただくと、一人暮らしの家のベランダで干し柿を作り、梅は梅酒にします。
見た目からはとても想像できない、インフルエンサー顔負けの「丁寧なくらし」を体現しています。
先日、彼からイノシシ肉をおすそ分けしてもらった時もそうでした。
受け取った保冷バッグを開けると、部位ごとに丁寧にポリ袋に包まれた肉が、ジップロックに入っていました。
そしてそのポリ袋は「そのまま湯煎にかけられる」耐熱袋でした。
もう一つ、最近仰天したことがあります。
ある日の事務所での出来事。
彼がおもむろに何かを印刷し、ラミネート加工し始めました。
「何してるの?」と尋ねると、
「祖母の93歳の誕生日プレゼントにお手伝い券を作っている」というのです。
ちょっと、孫(35歳)、可愛すぎやしないか・・・!!!!!
2人目:やたら風呂敷を広げたがる並木渉(わたる)
次に紹介するのは弊社の代表で、私の夫でもある並木渉(わたる)です。
彼はひとつ、特殊な芸を持っています。
それは、「風呂敷広げ芸」です。
「え、さすがにそこまでは無理じゃない?」と思うようなことを、謎の確信をもって言い切ります。
細胞分裂のように自己拡大していくその風呂敷を、私とよっしーでいつも必死で閉じようとします。ただ、閉じるスピードより広げるスピードの方が圧倒的にはやいので、勝ち目がありません。
もともと、弊社はキャンピングトレーラーを活用した屋外ミーティングを企画・運営するサービスが事業の出発点でした(今も継続中)。
会社を作る前、先輩経営者Aさんに事業について意見を伺いに行った時も
「オランダからトレーラーを輸入して、会議室に改装して、それを全国各地に持って行って屋外でミーティングをするんです!最高じゃないですか!?Aさん、ぜひ一度遊びに来ていただけませんか?」
という調子。
当時の状況を解説しますと、家の貯金をはたいてトレーラーを購入し、家計は火の車。しかしトレーラー用の駐車場を探すのを忘れていて、かつその駐車場が全く見つからない。業者の店舗の隅に置いたまま1ヶ月が経過。
とてもサービスを始められるような状態ではありませんでした。
周囲から「難しいのでは・・・」と思われている状況でも、本人の中では妄想が現実化しているため、事実のようにスラスラと語り、紆余曲折を経ながらも最終的に実現させてしまうのです。
そのプレゼンスキルは、大学入試に全落ちで浪人したのに、代々木ゼミナールに通う浪人中にふとAO入試を受け、面接官から絶賛されて合格した頃から変わらないようです。
また、不思議なことにこの風呂敷広げ芸も、様々な壁を乗り越えてきた人生の諸先輩方から見ると、なぜか「今どき珍しく勢いがあっていい若者だ」と解釈されます。
実際、先述のAさんから「面白いね!うちに余っている土地があるから、そこをベースにしなよ」と言っていただき、その方の土地にトレーラーを置かせてもらうことで、なんとかサービスを開始することができました。
そんな自信満々の彼ですが、感情面は非常に繊細です。
テレビで過酷な状況と戦っている方のドキュメンタリー番組なんかを見てしまうと、翌日は一日中元気がありません。
「俺はこんなことをしていていいんだろうか・・・」
「俺に何かできることはないんだろうか・・・」
と、そりゃもう仕事に支障をきたすくらいに凹みます。
先日も、テレビで大人気番組「はじめてのおつかい」が流れるのを見た瞬間、夫は「あぶないあぶない」と慌ててチャンネルを変えていました。
幼い子どもが、親からお願いされた初めての「おつかい」に挑戦するその様子は、夫からすると「想像するだけでもう無理」なんだそうです。
特に「おつかいに疲れてだだをこねる弟を、お姉ちゃんが"頑張ろうよ"と言ってはげます兄弟愛の場面」に弱く、思わず泣いてしまうとか。
妄想力が人一倍強いゆえ、感情移入の度合いも人一倍強いのかもしれません。
1人目のよっしーとは対照的に喜怒哀楽がめちゃくちゃハッキリしているので、結果チームとしては、バランスの取れた構成になっています。
3人目:テプラを愛するわたくし(ナミキ)
自分の紹介は難しいので、趣味について書こうと思います。
私の趣味は、テプラ(ラベルテープ)を貼ることです。
会社の書類はもちろん、会社の備品庫や家の至る所に貼っています。
テプラにぽちぽち文字を入力し、ジーーー・・・ギュールールーというシールが出力される音に耳を傾け、それをあちこちに貼るという「行為」に重点を置いているので、見た目がオシャレかどうかは重要ではありません。
そのため、どんなに頑張っても「"シンプルな家にすっきり暮らす"インスタアカウント」のような生活は実現しません。
もうひとつ、趣味ではありませんが習慣にしているのが「筋トレ」です。
私は中高と吹奏楽部、大学は暗黒のディベート部でしたので、運動経験は一切ありません。
しかし数年前の秋のある日、当時赤ちゃんだった子どもを抱きながら、ふと「この子が成人し、私がおばあさんになった頃、私は健康でいられるんだろうか・・・」と思いました。
急に全てが恐ろしくなり、涙が止まらず、眠れなくなりました。
今思うと、ただ産後で情緒がおかしくなっていただけだと思います。
運動が必要ということはわかっていたのですが、いきなりジムに通うのはハードルが高すぎる。
そこで知人の紹介で、当時はまだ珍しかった「オンラインのパーソナルトレーニング」を始めました。
運動に対して強い苦手意識のあった私のトレーニングは、
「朝ごはんはすこしでもいいので必ず食べてみましょう」
「台所にいる間はつま先立ちをしてみましょう」
などなど、「果たしてこれはトレーニングなのか?」と思われるような、超初歩的なメニューからスタートしました。
しかし半年ほど続けていると、徐々に運動へのアレルギーが緩和され、「運動は嫌だけど、やらなければ気持ち悪い」となり、いつの間にか筋トレが生活習慣として定着していきました。
あれから3年。
オンラインパーソナルを継続しながらトレーニングを重ねた結果(今も楽しくはない)、いつの間にか朝ごはんはプロテインとバナナとオリーブオイルに。
さらに自主的にジムへ通うようにもなり、常連のおじさん(ジムが家なの?ってくらい、いつもいる)から
「君ね、あと5cm外旋させるともっとハムに入るよ」
と声をかけられるくらいになりました。
(意訳:もう少し足のつま先を外側に向けると、太ももの裏側に効くよ)
まとめ:3人の共通点
ずいぶん趣味や性格が異なる3人ですが、共通点もあります。
それは、「全員が腰に爆弾を抱えている」ということです。
全員がこの会社を始めてから、ぎっくり腰を発症しました。
わたるとよっしーは設備の改装作業中に。私は子どもを抱っこしながらトランポリンを飛んだ際に着地に失敗して。
3人とも、会社から徒歩30秒の整骨院がかかりつけの医院です。
腰の辛さは、味わった者にしかわかりません。
だからこそ、有休消化率100%ならぬぎっくり率100%の弊社では、互いの腰への労わりあいは、そんじょそこらの会社には負けないという自負を持っています。
これは、20代中心のスタートアップではなかなか起こり得ないと思います。
最後に、弊社の行動指針をご紹介して終わりたいと思います。
これからも、こんな株式会社オンテンバーをよろしくお願いいたします。