土鍋で冬を炊く①「牡蠣たまごおじや」と「牡蠣ごはん」
先日の岩牡蠣は、ロマンティックな大人の食べかたで胃袋にしっとりおさまったが、北海道の友人コロポックルは、むき身の生食牡蠣も同梱してくれたわけで。
牡蠣たまごおじや
牡蠣が届いた日、これは牡蠣にプライオリティをおくべきでしょ!仕事は夜中にやるべし!ということで、これまた繁忙である友人にアポとって、急きょ牡蠣パーティをした。先方宅のコッチョリーノ土鍋に、ざっくり切った白菜と長ネギをいれ、そこに牡蠣の身をぽとり、しゃぶしゃぶ感覚でいただく。身をたいらげたところで、先方が「おいしいたまごがあるよ!」と、これまた唸るたまご「さくらちゃん」と「ゆりちゃん」(→津久井ふるさとたまご)をさっと溶いた。ごはんとたまごを入れた〆の「牡蠣たまごおじや」のおいしかったこと。
牡蠣ごはん
まだむき身があるぞということで、翌日は牡蠣ごはんを炊いた。
「牡蠣250g、白米2合、出汁250cc、醤油と酒大さじ2.5」というおぼえやすいレシピを回想し、牡蠣のしたごしらえをした。
塩水でやさしく牡蠣を洗う。ゆきひら鍋に入れた出汁と調味料がちちちと煮立ちそうになったらむき身を入れて1~2分くらい、ぷゆんと白い身がふくらんだら取り出す。取り出した後の出汁を、土鍋に入れた米にそそぐ。お決まりの人さしゆび第一関節まで満たなければ水を足す。いつもの土鍋炊飯をして火を止めたら、味付けしたむき身を入れて10分蒸らす。
土鍋の煙突からふくふく出る牡蠣ごはんの香り。
古くから牡蠣の養殖場をもつイタリア牡蠣も、実は乙である。牡蠣が好物だったと言われているカエサルやナポレオンにも、この牡蠣ごはんを食べさせてあげたかったものだ。