一期一会一花一葉
計算高く勝つより、自信満々に失敗した方が勝ちだったりする。
一、1、壱、という数字が好き。失敗も成功もない、ただ一つの経験があるだけ。
勝ち負けよりも、たった一つの経験にこだわった方が良いんじゃないかと私は思う。
プリマヴェーラ(春)と呼ばれるサンドロ・ボッティチェッリの作品。
しかし、その創作の真意は謎のまま。
「プリマヴェーラ」の創作に影響を与えたと言われる一節。
(古代ローマ時代の詩人であり哲学者の「事物の本性について」)
Spring-time and Venus come,
And Venus' boy, the winged harbinger, steps on before,
And hard on Zephyr's foot-prints Mother Flora,
Sprinkling the ways before them, filleth all
With colours and with odours excellent.
「春とともにヴィーナスとキューピッドが姿を現し、
ゼピュロスは春を呼ぶ強風を吹き立て、
フローラは色とりどりの花々と芳香を周囲に満ちあふれさせる」
私にとってはこの一説で充分足り得るけれど。色々と分析し、自論を展開したい人もいるでしょう。
ただ一つ確かなことは、ボッティチェッリは、たった一つの瞬間にこだわって描いたということ。
たった一つの幸せで良かったのに、もっと沢山の幸せを求めなければならなくなるのはなぜだろう。
ならば、私はたった一つの理想を持ちたい。