狂った果実
昔の歌や映画(小説)のタイトルにも使われているけれど、すごいネーミングだと強烈に胸に刻まれています。
夏になると果物が冷蔵庫を占領するようになり、買い物に行けば、重いのがわかっていても果物優先でカゴに入れてしまいます。汗だくで、ヒーヒー言いながら家に着くと「私は狂っているのかも」と思ったりします。
どんな分野であろうと、表現者というのはどこか狂っているでしょう?
ちょっと言い方がラフですけれど、強烈な負の感情がバランスを崩す時に神が現れる気がするのです。
私はしょっちゅう怒っています。そして、その瞬間に本当に大切にしていることを思い知ります。だから、怒りは大切な人生の相棒でもあります。
怒りの炎は、何を焼き尽くしたいのか?
本当に大切なものを阻害する全てを焼いてしまいたい。
それが怒りです。
そして、コントロールできないと自分自身を焼き尽くしてしまう危険を孕んでいます。
だから、覚悟がないと、狂喜するほどの美味しい果実は味わえないのですね。それもほんの一瞬の快楽でしかないけれど。
今日の午後、今年初めて蜩(ひぐらし)の声を聞きました。
東京も最高に暑い日を更新していますが、自然界は確実に秋へと進行しています。このギャップがまた私の怒りを生んだりしますけれど(笑)。
0→1は一番エネルギーが必要です。だから、私はせいぜい毎日怒りを武器に新しいものを生み出して行こうと思っています。
「怒りを制するものは、人生を制する」byわたし
怒りという感情を味方にして逞しく、それでいていらないものを焼き尽くし清々しく生きたいと思います。
HPのリニューアルもしなければならないし、秋から新しい講座をスタートさせたり、来年春に開催するイベント案も練らねば・・・・と、毎日怒りまみれの熱い夏です。
「文学と花講座」8月はお盆休みなどの都合で、8月20日一回の開催です。
会場の一凛堂は、由比ヶ浜のすぐそばです。夏目漱石の「心」で、先生と私が出会ったのは夏の由比ヶ浜でしたね。湘南の海は、何となく文学の香りがします。
さて、8月に取り上げる本はなんでしょうか・・・?