創作のための哲学と思考法
随分と堅苦しいタイトルになりましたが、昨日から始まった新しい講座「エスプリドパリ・フローラルアート・コース」。第一回目のテーマが「創造の哲学と思考」でした。
最近、真面目な生徒が増えて来たので、だんだん私も先生らしく結構真面目にやっています(笑)。
日本では哲学というと、どうも難しい本の中に書いてあるものだと思われがちです。しかし、これは実践するもので、自分自身の哲学を持つことです。
自分の美学を生徒たちに押し付ける気はないし、私は常に正解を持っているわけではありません。
それでも、受け身で習いに来る生徒たちにとっては、先生の言う事が絶対なのです。きっと無意識なのでしょうが、生徒をコントロールしようとする先生もたまに見かけます。
教室という場は一歩間違えれば新興宗教になってしまいます。先生はちょっと先を行く人であり、決して教祖ではありません。
個性を大切にして、独自性を殺さず、依存関係にならない為に、哲学を実施することにしました。初級者はまだ無理ですが、そろそろ自己表現ができるようになったところから、我が子を崖からつき落とすようなことをします(笑)。
最初はベーシックな部分を習得しなければならないので、生徒は先生に依存します。でもそのうちに、自立の時期を迎え師から離れて、表現の喜びを味わうようになるでしょう。
更に、その先にあるものは、相互依存です。そうなったときに、初めて「仲間」になれます。私はそうして、生徒たちと花仲間になることが理想なのです。