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本格的な冬のはじまり「大雪」の過ごし方

大雪について

「大雪」は冬の3番目の節気で、太陽黄経が255度に位置する時。今年は12月7日に当たります。「大雪」の期間は12月7日から、次の節気「冬至」(12月21日頃)までの約15日間を指します。

※二十四節気とは?
二十四節気は太陽の動きをもとにしており、太陽の黄道上(360度)の動きを15度ずつ、24等分して分けた季節の事です。毎年同じ時期に、同じ節気が巡ってきます。節気の感覚が一定で、半月ごとの季節変化に対応できるため、古くから、農作業や暮らしの目安として使用されてきました。

(二十四節気が使用されるさらに昔は、月の満ち欠けに基づいた太陰暦のみが使われていました。ただ太陰暦は、太陽の位置と無関係で、季節にズレが生じてしまうため、二十四節気が考えられたそうです。)

寒さも厳しくなり、山には雪が積もってスキー場がオープンする時期です。平野にも雪が降り始めることから「大雪(たいせつ)」と呼ばれています。

大雪を迎えると、いよいよ本格的な冬のはじまりです。熊が冬眠に入る頃とも言われ、鰤(ぶり)など冬の魚の漁も盛んになる時期。ですが、年々暖冬の傾向があるので、徐々に昔の季節の流れとズレが生じてきています。

今回から、「大雪」に身体を大事にする過ごし方と、おすすめの食材とレシピをご紹介していきます。

おすすめの養生法

いよいよ大雪(12月)に突入しました。2020年も残すことあとわずか.....年末に向けてどなたも忙しくなる時期かと思います。ですが、本来、冬は次にやって来る春に備えて体をしっかり休めるべき時期。ただでさえ寒さで体力を消耗してしまうので、お仕事や年末の大掃除も疲れすぎないように、忙しい日々を楽しくやりくりしていきましょう!

11月に比べ、体もだいぶ寒さに慣れてきている頃ではありますが、油断せず食材や衣服などで積極的に体を温め、免疫力をあげて、風邪やインフルエンザにならないよう気をつけましょう。夜は早めに就寝し、朝は日の出前に無理に早起きはせず、7〜8時間の睡眠時間を意識してください。

温める方法として、原始的ではありますが、湯たんぽがおすすめです。暖房器はどうしても乾燥し、粘膜が弱くなってしまうのですが、湯たんぽにはその心配がありません。お布団の中に入れておくと朝までずっと暖かさをキープしてくれます。

この時期のおすすめの食材は、ゆずです。ビタミンC、ビタミンP、ビタミンB群、ビタミンDが豊富で、風邪予防、美肌効果、肝機能の向上に良いとされております。また、クエン酸、りんご酸などの有機酸が豊富なので、疲労回復、筋肉痛、胃痛などに有効です。さらに、血流をよくするリモネンも多く、冷え性、肩こりを緩和し、抗炎症作用もあります。

冬に養うべき「腎」の働きを補う食材、黒ゴマもおすすめです。強精作用を持ち、肝と腎を丈夫にする「長生不老食」ともいわれています。精力をつけ、血を作り増やす作用があります。 またゴマに含まれるセサミンという成分は、血中悪玉コレステロール値を下げたり、抗酸化作用があるため、老化を防ぎ、寒さからも体を守ります。

「大雪」に作る、おうち養生レシピメニュー

これから「大雪」の期間中、今の時期だからこそ作りたい「旬のレシピ」を紹介していきます。

大雪_文字なし

▼メニュー
12/8 海老と山芋の白黒ドリア 〜 黒米ご飯 〜
12/9 胡桃とハーブのミートローフ
12/10 カリフラワーとブロッコリーのスパイスソテー
12/11 春菊とりんごのアンチョビポテトサラダ
12/12 さつまいもとりんごのデザートスープ 

いよいよ「大雪」、本格的な冬が始まります。身体を休ませ温めながら、食材の栄養をしっかりと採っていきましょう。おいしい食卓は、身体だけでなく気持ちも温めてくれます。

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