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源泉かけ流しにこだわるたま旅長野①湯田中温泉
9月の3連休明け、1年ぶりの長野に行ってきました。
1日目は仁科神宮→緑に囲まれた美麻珈琲→米子大瀑布・不動滝→湯田中温泉です。
2019年の台風の被害により閉鎖中で行けなかった不動滝が今年5月より開通となりました。
今回出発前に唯一決めてきた行き先で、あとは直感に任せ流れを楽しみます。
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空港から不動滝に向かう途中、仁科神宮へ向かう。
山から流れてくる風が冷たく心地よい。
拝殿で目を閉じ手を合わせて、天照大神にご挨拶途中、突然辺りが明るくなった!の逆で一瞬暗くなるという現象が起こる。
以前はこういったことで、何か悪いことしたかななんて不安になる自分がいたが、数々の経験を経て今は大丈夫。
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神社を後に不動滝に向かう途中、JAで仕入れたきんぴらごぼうのおやきを半分こ。
きんぴらというか、佃煮に近かったが丁度よい塩梅。
偶然看板が目に入ったのは美麻珈琲。
いつもお世話になっている兵庫県三田のケーキ屋さん、サント・アンの娘さんが経営されているそうで珈琲は何度か味わったことがあったが、長野のカフェを訪れるのは初めてです。
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帰りに3ショット撮りました
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大自然の中で太陽の光を浴び、肌を撫でるそよ風を感じ、鳥のさえずりを聞きながらのティータイムは最高に贅沢な時間。
身体からスーっと余計な力が抜けていきます。
思いの他ゆっくりしすぎてしまい、今日のメインイベント不動滝には午後2時に到着。
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行程Dで不動滝までは30分。
今日はもう遅いので一周せずに、ビューポイントまで行って戻り、明日余裕を持って出直すことにした。
まぁ往復1時間半ぐらいかな。
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行きはたまたま時間をあけて一人ずつ渡ったが、一人ずつしか渡ってはいけないという注意書きに帰りに気付く。
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熊避けの為、登山道各所に大きなベルが設置されれいて鳴らしながら、先を行く。
こんなもの初めて見ました。
それぐらい熊が出るということなのだろうと思うと、北海道の出来事が脳裏をよぎる。。。
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不動尊奥之院を通り、滝を探し続けるも見つからない。。。
この時点で1時間半経過。
しまった!30分だからと思って軽装で来てしまい、Saoriにお水を恵んでもらう。
やっぱり山舐めたらアカン。
これがあの滝ですか?あまりにもイメージと違う。
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登り続けるとあった!
でもなんかイメージしてたのと違う。
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見たいのは不動滝、地図も簡単そうだったのに何故かたどりつかない。
今日は諦めて帰るか相談しつつ、
案内のない道をもう少し進んでみる。
あってるのか不安になりつつ、タイムリミットも気になりつつ、汗だくになりながら登り続けると滝の気配が!
と先程まではクリアだった世界が一変。
霧に包まれ、神がかる。
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富山にある称名の滝に近い神聖さ。
もっと近づきたいとはやる気持ちと近づいてはいけないという畏敬の念。
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霧は濃さを増していく。
はい、ここまで。
特別な時間に感謝をして山を下ることにした。
帰り近道できそうな脇道を見つけたので進んでみると、とても歩きやすい道。
不動尊奥之院の右側がこの道に繋がっていて、楽に不動滝へ辿りつけますので、こちらの道をおすすめします。
中間地点の橋まで戻り、ふと左側を振り返ると。。。。
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帰路を急いでいたはずなのに、お水の気持ち良さにほっこり、ゆっくり時間を忘れて楽しんでしまいました。
行きにこの景色に気づいていたら、あの神掛かった光景は目に出来なかったし、
帰りにこの景色に気づいていなければ、美しいお水と戯れるひとときはなかった。
やはり全てに意味があるんだなぁ〜と感じながら、JAで買った長野名物胡桃おはぎを食べ、宿のある湯田中温泉へと向かう。
胡桃おはぎには思い出があります。
関西でおはぎといえば、もち米は軽くつぶされていてお餅とお米の中間ぐらいのテクスチャー。外がきな粉や青海苔の場合、中にあんこが入っています。
ところが長野県民の友達に初めて胡桃おはぎをごちそうになった時は、
中に餡が入っていない。
お餅というかご飯。
何とコメントしてよいのやら、衝撃で味はあまり覚えていません!
でも去年の冬、自分で胡桃を砕いてきび糖と少量の塩を混ぜ、焼いたお餅にまぶして食べると、シンプルでとても美味しく、きな粉なんかより断然イイ!かすかな胡桃の苦みがイイ!
病みつきになりました。
途中、道路で佇む鹿さん🦌。
こちらを凝視。しばし見つめ合う。
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♥のお尻がキュート
撮影 by Saori
この後、小ぶりでキャメル色のふかふか毛をした優しい顔のお猿さん🐵もわんさか出てきて、サファリパークさながら楽しめました。
お宿は6室のみの華灯りの宿・加命の湯。
源泉掛け流しの宿です。
源泉掛け流しの湯だと細胞にダイレクトに伝わり喜ぶのがわかるし疲れの取れ方も全然ちがう。
せっかくの温泉だから最近は源泉掛け流しにこだわって宿を選ぶようにしています。
宿のあちこちに暖かみのある和紙で作られたアートランプが設置されていて、ほっこりする。
今夜は庭園が望める2階のお部屋。
10畳の和室にツインベッド+広縁にはコーヒーテーブルと椅子が置かれています。
玄関から趣きのある鈴虫の鳴き声が響く。
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お抹茶とお菓子をいただきながら、お風呂や館内、湯田中温泉についてご説明いただく。
ご親切に効率的な夕食とお風呂のプランニングをご提案いただいた。
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夕食と初風呂は桃山風呂が有名な歴史のある姉妹店よろづやにて。
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泉質はナトリウム塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)無色透明でサラリとした温泉です。
特に露天風呂から眺める内湯の景観が最高でした。
夕食時に対応してくれたスタッフの方の、気の利き方が素晴らしく心地よかった。
旅館の夕食時はお酒の他にお茶をお願いしてもお茶だけ到着しないことが多々ある中、飲み物を選んでいる間に、暖かいお茶とお水を持ってきてくれたり、良いタイミングでお膳の上げ下げが行われる。
コミュニケーションも冷たくなく、出過ぎることなくちょうど良い。
最後まで、隅々まで行き届いたホスピタリティに感動し、感謝を述べ、よろづやを後にした。
部屋でしばし寛ぎ、内湯に入り、戻ったのが12時。
電気をパチりとつけると何かが、カサリとうごめいた。。。。。
ぎゃぁ〜!!!
見たことのない生き物。
グーグルフォトで調べると、ゲジゲジだった。
先方も驚いたようで、畳から猛スピードで壁を這い上がり張り付いている。
どうしよう。。。
こんな時間にフロントに電話して起こすのは申し訳ない。と2人で悩みとりあえずベッドに避難。
結果、紙袋で捕獲作戦失敗後、クローゼットに入ったので、思いは届くはずと信じてドアの外から声をかけた。
『ゲジ三郎よ、お願いだからそこにいて。私達もあなたもこの夜を静かに過ごしたい。』
願いは聞き遂げられ、朝クローゼットの外からゲジ三郎に礼と別れを告げました。
次回、裏戸隠神社と素敵な男性とお山の頂上にある野営風呂へつづく。