学校の中に企業がいるという新しい形の可能性【QWSステージ#17 SQI協議会最優秀賞】
1月25日(木)に開催されたQWSステージ#17でIKO「板橋第十小学校の研究を面白くする会」の取り組みが最優秀賞を頂きました。
公立小学校で1000人の大人と出会うと子どもはどんなキャリアを描くのか?という問いを掲げ、学校全体で探究学習に取り組んで参りました。
4年生が1000人の大人と出会い人生設計を作る中、5・3年生は11個の企業や団体とコラボしての防災フェスを企画したり、6年生もQWSメンバーだけでなく地域企業を巻き込んでインタビューを行い、自分の未来について語っていました。
この9ヶ月間で述べ50以上の企業や団体とコラボし、10本以上の記事が生まれました。
だからこそ、この取り組みの輪を板橋区立板橋第十小学校に留めないために何をするべきか真剣に考えました。
他の学校でも先生も企業も無理なく実践ができるようにメディアを巻き込んだ形も模索しましたが、根本的な解決にいたらず、任意団体が企業と学校の間を取り持とうとすると担当している教員の負担が増えてしまったり、お金のやり取りが難しくなったりと課題が多かったです。
任意団体であるIKOは学校の中にあって、教員が独自に作る任意団体の可能性の模索という点で、一定の成果を示してくれました。
しかしながら、このまま任意団体という形で次のステップに進むことには大きな壁がありました。
だからこそ、社格をもっている一般社団法人まなぴぱれっとが企業と学校の双方のニーズをもとに新しい価値を生み出していくモデルケースとなり得るのか、新しい取り組みに挑戦してきました。
学校の中に、社格をもった別の企業がいることは、学校の取り組みの自由度を大きく高めるだけでなく、外部企業とのコラボレーションの際に、教員の負担を教員以外の人が負担することも可能になりました。
実際、採択頂いた文科省のCO-SHAプロジェクトでは、まなぴぱれっとが会計等の決済、備品の購入・ワークショップの企画・専門家との調整を行うことで、教員が無理のない形で、オープンスペースをどのように学びの空間にするのかという点だけを考えることに専念できました。
このような学校と企業の双方のハブとなる存在として可能性を今回のピッチでは話させて頂きました。
「やっていることはいいことだけど、ビジネスにならない分持続可能でない」
前回のピッチで最優秀賞が取れなかったことが本当に悔しくて、この課題を解決するために3ヶ月間死に物狂いで考え、行動に起こしてきました。
結果として、これまで起業家として歩いてきたことが、ここに来て新しい価値を作る未来に繋がりました。
今回のピッチでは、その行動力と可能性を評価をして頂いたと思っています。
「小泉さんになら教育を任せて大丈夫だと思った」
最後に野村さんから頂いた言葉が嬉しく、改めて覚悟が決まりました。
QWSでの6ヶ月間、担当コミュニティマネージャーのあゆみさんを初め、多くのスタッフの方にお世話になりました。
QWSにいる会員の皆さんには、ダル絡みをたくさんして迷惑をかけてるかもと不安になっていますが、いつもありがとうございます。
畠山くんと富山県民W受賞を取ることができて嬉しかったです。
さて、ここからスタートです。2月からは「一般社団法人まなぴぱれっと」としてQWSでお世話になります。
新しい価値を最高の仲間達と共に作っていけたらと思っていますので、今後とも小泉志信とまなぴぱれっとをよろしくお願いします。