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【一年生段階における個別最適化への挑戦から学んだこと】
二学期になって算数の壁という取り組みに挑戦した。
算数の壁とは、個別最適化に向けた問題集のことだ。(一人72枚くらいのプリント集である。)
具体的な内容をあげるのであれば、順序の授業。
「なんばんめ」を解くという内容だった。
15分で授業内容を伝えて、そこからは自分たちで問題を解く。
教科書の問題を解くところまでがその日の最低ラインで、ここまでは全員ができた。
その後は、各々が自分の学びの段階にあったプリントを解いていた。
なんか、素敵な空間だったと思う。
やってる時は必死だったけど、一人一人が問題にトライしている姿からは感じるものがあった。
個別に困っている子と話ができるのもこの形のいいところだ。
授業後、何人かの子供達が
「先生休み時間もやっていい?」
と言いに来たので、手応えを感じていた。
しかし、数回やっていく中で息詰まっていきました。
算数の授業で、ゴリゴリ個別で作業させていたんですが、まあなかなかにうまく行きません。
子供は楽しそうだったけど、算数として深められているのか、これでいいのかなって思っていました。
このままだとここの学びを寄り添えてないんじゃないか。
形だけのアクティブになってないか
本当に子供たちは自分で自分に合わせた教材を選べているのか
評価をどうするか
もっと授業でも子供の学びの準備をした方がいいんじゃないか
本当に悩んでいた。
そんな中、僕の授業を管理職の先生と学年主任の先生と算数が専門の先生に見ていただくことができた。
授業を見て頂いた結果、1時間半にも及ぶ議論をして頂けた。
議論というか、ここが足りてないというお説教ぽいものだったんだけど、かなり響いた。
自分に足りなかった視点や、なんとなく上手くいっていなかったこと、満足にいかないことをたくさん言語化して頂けた。
一番響いたのは、子供の姿を見れていないということ。
クラス全員の様子を僕が把握できていない。
いや、そもそも25人見とれる訳がないというスタンスで、いる僕だからこそ、全員を見とるという行為があるからこそ生まれる価値みたいなものを考えたことがなかった。
そんな中で、一斉授業をやってみて子供を見ていく中で気づいたことがある。
それは、小学一年生段階の子供たちの学力差はそれほど多くないということだ。
個別最適化を進めていく際に、一人一人の学びの段階に合わせて課題を提示をしていくことによって学びを深めていけると思っていた。
しかし、一人一人が違う問題を解く必要が一年生段階だとどれくらいあるのか疑問を抱くようになってきた。
確かに問題は解ける。
しかし、それを算数的に考える力、物事を順序立てて考える力は育まれていない。
だとしたら、問題を解くためではなく、物事を捉える見方を育めために一斉で学ぶ方が一年生段階ではいいのではないかと思うようなりました。
とりあえず、この考えで挑戦してみようと思います。
やってみて、また気づいて変えていく。
試行錯誤を続けていこうと思います。
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