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問いだけ与えて挑戦し続ける子供達〜平均台編〜【教員311日目(1年目)】

個人的に最近体育館での体育が熱い!!

この前の平均台の授業が本当に楽しかった。

1時間目は、平均台を使って遊びました。

最初に匍匐前進しながら平均台を何個も潜り、その後平均台を何個も飛び越え、飛び乗り、手を使って側転風に飛び越え、平均台に慣れ親しみながら、平均台への恐怖を減らしていった。

2時間目は、平均台を歩いた。
前向きも後ろ向きも横向きも歩いたし、ターンもした。

そして、今日やった授業はその技能があった上での探求だった。

準備運動が終わった後に、ペア組ませて

「見てて!」

と、言って一人の子を呼んだ。

その子と二人でと平均台の上に登って、お互いできるだけ近づいて場所を入れ替えようとして失敗した。

「これをやってもらいます!」

と言った。

すると、子供たちは勢いよく色んな高さの平均台で、挑戦を始めた。

初めの10分は僕が最初にやったのを見て、抱き合うようにしながらクルリと回る方法をずっと試していた。

何度も何度も高さを変えながらトライしていた。

平均台が人が並んでるので、線の上で練習し出す子達も出てきた。(ちなみに僕に承諾を取ろうとする子は誰もいないのが嬉しかった)

そして、開始から15分

「先生!できた!!!」

そう言って叫んでいる子達がいた。

周りの子の目の色が変わる。

「どうやったの??」

何人もの子が駆け寄り、実際にやっているところを見せてもらった。

端と端から歩いてきて、真ん中に一人の子がしゃがみ出した。そしてもう一人の子が跨いで場所を変えた。

「そんな手があったか!」

するとみんなが真似し出す。

でも、次にこんな問いを投げかけた。

「この方法以外はないのかな?」

すると、いくつもの型に挑戦する子達が現れた。

平均台の上に布団干のように寝そべる子や、開脚して、足場を作り出す子、あくまでも抱き合う型に挑み続ける子

本当にさまざまであった。

あと、ペアでやったことでパートナーとのコラボレーションが面白かった。

どうしても高いところでやりたい子と怖くてやれない子のペアは、

「大丈夫!一緒にやろう!」

と、声かけをしていたり、低いところで練習してから挑戦してみたり

体操を習っている子が習ってない子に、体の使い方を教えていたり、平均台の新しい乗り方を教えていたり

みんなキラキラしてて面白かった〜

ひたすらトライアンドエラーして、笑いながら挑戦を楽しんでいるのが本当に良かった!

あと準備片付けが跳び箱からはじまり、平均台に繋がってきたのだが、心から楽しかった!!

跳び箱の実践ぐらいから指示を無くして、子供たちに自分たちだけで考えさせて準備片付けをさせるということをやってきたのだが、本当に楽しかった。

最初は順番や片付ける範囲を示したがためにそれに拘っている様子が見られ、トラブルが相次いだのだが、順番を指示するのをやめて、範囲も全員で全体でやることにした。

そうすると、子供たちの動きが変わっていった。

最初は喧嘩していた子達が、どうすれば早く終わるのか考えて、順番や自分がやりたいに固執しなくなってきた。

また、自由にやってきたために、速さを重視するために安全を無視したり、周りを見ないで動くことがあった。

だからこそ、その場その場で話し合いどうすればいいのか検討していったのが、本当に有意義だった。

問題場面に出会ったからこそ、解決策を考える。先に教えるんじゃなくて、必要性から生まれる学びの場を作れていたのが良かった。

結果、小学一年生でも跳び箱と平均台の準備は5分以内に終わることができるようになった。

そして楽しそう。

任せるって大事やな〜って思う今日この頃である。





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