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フィンランドにあった理想の図書館

子どもの笑い声と大人の真剣な表情が共存する、地域社会の中心となる図書館

クリエイティビティを加速させる誰でも使える設備とコラボレーションを促す場の設計

こんなにも綺麗で活気に満ち溢れてる図書を僕は今まで見たことがない



僕が昨年訪れたのはフィンランドの首都ヘルシンキにあるヘルシンキ中央図書館「オーディ」だ。

その建物は図書館と言うには、なんとも不思議な形をしていた。

緩やかに曲線を帯びた屋根にガラスと木材が混在している不思議な空間。その中身も他の図書館とは大きく異なっている。



1階は、カフェが立ち並び、誰でも使うことができるパソコンやくつろぐためのソファがあった。🛋

2階は、誰もが使えるミシンやレンタルスペースやワークショップスペースにレコーディングスタジオ、3Dプリンターにパソコン、タブレット、大判プリンターなどがあり、クリエイティビティを発揮するための設備が用意されていた。

3階には本棚が中央にあるが、入って右側には、子どもが靴を脱いで遊ぶことができる空間があり、左側にはパソコンやソファなど寛ぎながら作業できる空間があった。オマケに広々としたテラス付きだ。(ちなみにコンセントだらけで、みんな自由に使っていたぞ)

その図書館は、10時に開いてから、閉館になる20時まで、常に人で溢れていた。

まるで図書館の中に地域社会が広がっているかのようだった。

子どもが靴下で図書館を走り回り、それを見守る大人達。
真剣な表情をして、ミシンを使っている若い女性とその向かいの部屋でビデオ会議をしているビジネスマンが2人。
新聞を読む叔父様の隣で、宿題をしている少年。
子どもと一緒に寝転がって、本を読んであげているイクメンパパとそこに集まる知らない子ども達。
パソコンと本をにらめっこしながら頭を抱える男性の横で、ソファで眠っているマダムが1人。
子どもがはしゃいで、たまに転んでいる姿を微笑ましく見守るカップル。



人々は各々が自分のペースで過ごし、自然と互いに関わり合っていく。その関わり合いの中に、確かに本が存在していた。

また場所を変えることで、静かにしたい人は静かな空間を自分で選べるのも魅力的だ。

あと個人的にユニセックスWCは新鮮でした!

図書館に人を呼ぶんじゃない。
図書館に誰もが過ごしたくなる空間あれば、人は自然と本を手に取る。

図書館の在り方そのものを考えるキッカケになった。

ただこの空間で過ごしていたい。

そんな風に思ってしまうような天国のような図書館でした。(実際五時間くらい過ごしていました笑笑)

いつかこんな素敵な図書館を日本でも作れたらいいな〜

ふと思い出したので、投稿してみました。

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