「不在」が「存在」に変わるとき〜ロートレックとソフィ・カル@三菱一号館美術館
昨年から行く予定にしていた三菱一号館美術館再開館記念の「不在」と題された企画展に、年が明けてようやく行くことができた。サブタイトルは、「トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」。なんとも不思議な組み合わせである。どちらもフランスの美術家とはいえ、時代も表現の形態も大きく異なる2人を同時に取り上げているからだ。しかも、ソフィ・カルは1953年生まれの現存の美術家である。これまで印象派等美術史上の画家の作品を取り上げることが多かった同館が現代の作家を取り上げたのは、初めてという