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京都食巡旅記#2
2023/5/3 ~ 5/6
GWは旅に出たい!ということで京都にやってきました。戻ってきました。
関西から東京に出てから、より一層関西に(特に京都)に惹かれるようになり、度々京都旅に行くのが趣味になりつつある。京都食巡旅記第2弾スタート🐕
京都食巡旅記は、”京都らしい食”を巡る旅の記録です。味はもちろん、店や街の風景や、背景にある食文化、感じたことを綴ります。散歩すると偶然の出会いもあるかも?
今回も気になるお店を巡る散歩旅。京都は歩かないと発見できないお店と風景がある。
まずはずっと食べたかった、わらび餅。本物のわらび餅を祇園で食べるという念願の体験。
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抹茶わらび餅ぷるぷるで舌の上でとろけました。わらび粉を使ってるからこれが本物のわらび餅か・・。よく素材にこだわっていたり価格が高かったりすると「本物」と言われるし理解もできるのだけど、でも「何をもって『本物』というのか?」と疑問にも思っていた。でもこれは本物だなと思った。
わらび餅について少し調べてみたら。「江戸時代には、希少価値だったわらび粉の生産がさらに激減したため、葛粉を混ぜて作られるようになり、近代には、さらに低価格のでんぷんで作られるようになりました。」とあって、こうして純度の高いナチュラルに本来作られていたおいしいものが、食材がないという仕方のない理由で純度が下がったものも生まれていった、と知ると、元々あったものが本物なのかなと思う。それでも時代や環境に応じて変化していてそれによって人々が享受するのであればそれは進化なのか?(それとも劣化なのか?)ともあれ、「喜ばしい食文化の発展」を望みます。
あとちなみに、「現在の姿になったのは、鎌倉時代から。中国から禅宗と一緒に持ち込まれた点心の文化や、茶の湯の作法の影響によって、今の形へと進化した。」とあって、以前の形とか、茶の湯がどのように変化させたのかも気になるな。
この後夜、行ってみたい酒場に向かい、名店大衆酒場「赤垣屋」と、居酒屋「一品料理 高倉」に向かったのだけど、どちらも満席で店に入れず泣く泣く撃沈。赤垣屋が名店と言われている理由を体験したかったし、一品料理 高倉の店前を木で生い茂らせて隠してしまうほどの隠れ家で(隠れ家、高感度高し)出汁の効いた小料理を食べたかった。一筋縄にはいかないから、また今度の楽しみにとっておくことにしました。
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鴨川は演奏したり歌ったり川遊びしたりchillしたりと、いつでもピースフルでした。
そういやおばんざいや「あおい」も満席で入れなかった、また行きます…。そんなこんなでやっと入れたお店が「日本酒とおばんざいの京酒場 みとき」。この「海老芋と湯葉のあんかけ」と「なすの煮浸し」が出汁が効いてて身体中細胞まで染み渡る。出汁ちゃんと取ってるのが伝わってくる、おいしいな〜
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酒場「日常」めがけて「四富会館」へ。
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スナックみたいに社交場のような飲食店をよく見かける。ご飯を食べに、オーナーやいつものあの人に会いに、飲食店にはそんな役割があるな、と毎度思わされる。
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お店に入った瞬間の音楽がカッコ良すぎて一瞬でファンになりました・・いい音響で音楽浴びれる。店主はお客さんに媚びず対等な姿勢でいらっしゃるから気も楽。こだわりの空間で、自分の家に知り合いを招き入れるような雰囲気のお店、いい。
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次の日は、初めて京中華を食べた記念日。
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醋撩蝦(アマズエビ):えびの揚げ物の甘酢掛け(左)
撈麺(エビカシワソバ) :辛子を和えた野菜とえびのあんかけそば(右)
本当おいしかった・・・一口で持ってかれた。京中華ってどんなものだろう?と調べてみたら、味付けがあっさり、出汁が効いてる、優しい味わい、香辛料やニンニクなどの匂いが強い食材は控えめ、昆布出汁を使ったり和中折衷で京都人の口に合う味付け、と書いてあって、そうだった。
撈麺の優しい餡掛けには、鶏肉と椎茸の出汁とちょっぴり辛子が混ぜ込まれてて、餡の味付けが出汁っぽく、和っぽさを感じた。またここに行ってみたくなり、京中華すでにハマりそう・・。
このお店の源流には「鳳舞」(今は惜しまれて閉店したみたい)があったみたいで、京中華の発展の潮流も知ってみたくなった。
京中華のガイドがあったのでGW中に読みます。
そして初めての京中華が衝撃でクラッとやられ、ひとりで次の日も食べに行っちゃたのでした。
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筍こんなたくさん入ってていいの?
こんなあっさりした塩顔っぽい春巻き初めて。
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「大味必淡(=最もすぐれた良い味は淡い味)」という言葉を知って京中華も和食もこれだ〜〜!ってなった。
味が濃いごはんは刺激的でとても好きだしわかりやすく好まれやすい。でも薄い味って地味で華やかに思われない。だからこの四字熟語があることには救われるな。
飲食店と料理と食文化と、食を巡る旅は続きます🐕
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