すぐ仕事を辞めるやつは本当に弱いやつなのか?
ああ、ちくしょう、
結局仕事、辞められなかった
私は、今し方上司に向かって、苦し紛れの「あと1年…続けます…」を繰り出したところである
現在私の勤める会社は、「昔よりはよくなったよね♪」とふざけたことをぬかすブラック企業である
下半期いろいろあり過酷を極めた今期、
体調を崩して死ぬんじゃないかと思った秋、クレーム電話にやられ駐車場で泣きながらコンビニのおにぎりを貪り食った夜、数々の苦難に見舞われた
ああ、もう、辞めよう
何度そう思ったかわからない
というかもう、辞める気でいた
周囲には、「来期?それなら私関係ないわ」などの匂わせ
自分でももう「3月までかあ〜」とエモくなったりもしていた
ところがすっとこどっこい、
いざ上司に来期の相談をすると、年内に結論を出せと言われ、急に現実に直面することになった
年内では決まらず、「年明けまで待ってくれ!」と懇願し、本日出勤日、なんとまだ決心はできていない
ついに痺れをきらした上司にどないすんねんと詰められ、つい続けると口走ってしまった
さらに続けるなら年度末までは辞めるなよと謎の脅しを食らう始末
辞める勇気もねえのか、、俺は、、泣
そこでふと思った、
仕事ほいほい辞めれるやつ、すごくね?
仕事辞めるって、けっこう怖いことだと思うんだけど、
それを何度もやってのけるってすごい強メンタルだよね???
仕事を長く続ける人と、短いスパンで転職を繰り返す人、世間でいうと前者が褒められ、後者は甘ったれ野郎と非難される
でも、別の角度から見れば、
前者は辞める勇気のないチキン野郎、後者は辞める勇気のある勇ましき勇者ではないか
(一文にこんなに勇の字を使うのは初めてかもしれない)
ジョブホッパーは、もっと賞賛される人ではないだろうか
今の日本はまだまだ正社員至上主義で、長く勤めることがよいこととされる風潮は根強い
そんな古き日本に改革をもたらす黒船こそ、ジョブホッパーなのではないだろうか
もちろん国民全員がジョブホッパーになれば産業がえらいことになるのはわかる
それに、一つのことを長く続ける方が向いている人というのも一定数いるだろう
問題なのは、片方のみが賞賛されるということだ
いうなれば、「たけのこの里を選ぶやつはクズであり、きのこの山を選ぶやつは素晴らしい人格者だ」と言っているようなものなのだ
本来、働き方は好きなように選べばよいものなのだ
それをたった一つの働き方が強く賞賛されるからこそ、それに適応できない人間が苦しみ、命を断つことにつながるのだ
世は大転職時代ではあるが、もっともっと多様な働き方が認められていいと思う
風潮や世間体は、人を殺すのに充分なインパクトがある
それぞれが他人に口出さず、蔑まず、好きなように生きていけばよいではないか
もっと、もっと、自由になろう、日本、